【ASIAN JUNKIE】THE ONE ミュージックビデオ レビュー

BABYMETALのTHE ONEは魅惑的なライブミュージックビデオへの回帰を示す

IATFB著

「KARATE」のミュージックビデオによって葬り去った人数が不十分であった為、BABYMETALはもう一本のミュージックビデオをリリースする事を決断した。「THE ONE」ではその壮大なライブパフォーマンスを撮影する方式へと戻った。

ああ、そうそう。「THE ONE」は俺も楽しめたパワーバラードだ。なぜなら主にKami Bandがつまらなくも酷くもない演奏に成功しているから。ほんの間、俺はサビまでずっとピアノだけなのかと恐れたものの、いや、んなこたねえんだ。Kami Bandはここぞというタイミングで戻ってきて、フックまでの間、盛り上げていく。そのほんの間にボーカル(と英語)をソロで輝かせる手法は良くできたものだし、曲の流れにも沿っている。

しかしながら、バンドのサポートがあるとはいえ、この曲はSU-METALがいかにボーカリストとしての能力を引き出すかに依存していて、彼女はその事に圧倒的に成功していると言っても差し支えない。俺がBABYMETALのファンであり、それゆえSU-METALがボーカルの才能を持っている事を知っていたが、「KARATE」と「THE ONE」で彼女は次のレベルへと前進させていて、それは疑いなく感銘を受けるものだ。その理由とは、力強さ、ピッチコントロール、多芸さだけでなく、7分を超えるライブでも彼女はそれをやってのける事ができるという事実だ。中元すず香がどこで見出されたのかは知らないが、彼女は間違いなくスターだ。

それだけで十分でないかのように、そのミュージックビデオは観客のワイドショット、演奏陣、ステージそのものを適切な撮影と編集で見事に見せる。

そのミュージックビデオは曲自体を補足する上で必要となる事をこなしており、THE ONEが勝ち得た壮大さの価値を誇張している。その為、このリリースに誤りは見当たらない。そしてこれはシングルですらないのだ。

ソース: ASIAN JUNKIE