2016年3月11日金曜日

【DIGITAL JOURNAL】「 メタルレジスタンス」レビュー & アメリカトークショー出演続報

レビュー: ジャパニーズスーパースターBABYMETAL「メタルレジスタンス」を発売

Adrian Peel著

日本の若い女性からなるヘヴィーメタル/十代のポップストリオ、BABYMETALは先ごろ来たるセカンドアルバム「メタルレジスタンス」の収録曲「KARATE」をニューシングルとして発売した。Digital Journalはそのどちらも耳にしている。

4月1日発売となるメタルレジスタンスは、十代のポップス/メタルセンセーションであるBABYMETAL2度目の賜物である。その4日後、4月5日、スラッシュからも絶賛の支持を得た*1三人組はThe Late Show with Stephon Colbert*2出演によってアメリカのレイトナイトショーデビューを果たす。

称賛を浴びたセルフタイトルアルバムを2014年に発売したそのグループは、ボーカリスト兼ダンサーのSu-Metal(17)、YumetaiとMoametal(共に16)から成り、ロックする4ピースのバンドによって支えられている。

シカゴのHouse of Blues、そしてニューヨーク市のHammerstein Ballroomのソールドアウトという偉業を成し遂げ、2015年Metal Hammer Golden GodsのブレイクスルーアクトやVogue Japanによるウーマンオブザイヤー2015など数々の賞を受賞し、2015年7月には日本人として初めてMetal Hammerの表紙を飾った。

これら全ては極めて感銘を与えるものだが、もちろん次に起こる疑問は、彼女たちのセカンドアルバムはファーストによる歓喜のハードルを越えてくるのか?という事だ。

狂乱的ながらも驚くほどに旋律的なオープニングトラック「Road of Resistance」によって判断するなら、その答えはイエスとなるだろう。前述の「KARATE」が次に続き、女の子たちの声がインダストリアル級のリフを愉快に越え急騰する。
活気に満ちた「8 GJ」*3では、そのティーンズはとりわけ女の子らしく聞こえ、抑えられつつも非常に男性的である事が明確な「デスグロウル」とうまく対比させる。「From Dusk Till Dawn」はリスナーを興味深い音楽の旅へと連れる。しかるべく情緒的な作風ではじまり、そして音の壁が爆発し、そしてまた戻る。

そこから続く幾つかの曲は自分の好みにとっては奇妙すぎたが、壮大な「No Rain, No Rainbow」が再び軌道へと戻し、そうしている間に最後の曲となる「The One」が美しくその一連を終わりへと導く。

既に述べた驚愕の功績と同様、BABYMETALのデビューアルバムは日本のアルバムチャートとBillboardのワールドアルバムチャートの双方で1位を獲得した。それでも不十分ならば、ファーストシングルの「Gimme Chocolate!!」は現在までに4,300万ビューをYouTubeで獲得している事を付け加えよう。

日本人アーティストにとって、前代未聞の成功をおさめるBABYMETALは疑いなく計り知れない存在であり、勢いが減ずる兆しもない。「メタルレジスタンス」はその成功が、この先の幾年も続く事を確実とするもののようだ。Resistance is futile!(抵抗は無駄だ!)


訳者注釈:
*1 スラッシュからも絶賛の支持を得た
Guns N' Rosesのギタリストであるスラッシュが「ここ最近みたものの中で最もエキサイティングな存在」と日本のラジオ番組でのインタビューでBABYMETALを讃えていた。

*2 The Late Show with Stephon Colbert
この番組の説明については別に記事を立ち上げる予定です。

*3 「8 GJ」
原文まま。

ソース: DIGITAL JOURNAL

2 件のコメント:

  1. なめらかな翻訳で、すっと頭に入りました。
    昔は外国のSFやミステリーの翻訳ものを読んでましたが、手練れの訳者さんの手になると、日本の作家の作品かと思うほど違和感を感じなかった思い出があります。

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  2. 日本のラジオで言ったスラッシュの言葉が使われるなんて驚き。

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