2016年4月9日土曜日

【Vanity Fair】「The Late Show」出演レポート


長い歴史と高いイメージを誇るファッション、時事、エンターテイメント等を取り上げる米総合誌Vanity Fairによる記事

女性がフロントを務める日本人メタルバンドがColbertを乗っ取る。そして彼女達は進み続ける。

アメリカのメタルがまだ気構え出来ていないかもしれない快活な3人の日本人の女の子がフロントを務めるJ-POPメタルバンド、BABYMETAL

MICAH NATHAN著

そのJ-POPバンドBABYMETALはアメリカのメインストリームへの用意が出来ているかもしれない; 水曜日、The Late Showに出演したそのバンドとは、快活で過剰なほどに振り付けられた日本人の女子達がチョコレートを食べる事を歌い、歌舞伎化されたメタルバンドが懸命に演奏する。ギターは速弾き、ドラムはブラストビートを叩き、女の子達 — リードシンガーのSU-METAL、バックシンガーのYUIMETALとMOAMETAL — が、超キュートかつ超シリアスにスクリームし、踊る。

観客の反応は、私のわかる範囲では、ハッピーに困惑しており、その日本のチャーミングな輸出品に対し、よくみられる反応のようだった。どういうわけかBABYMETALの全ては機能している。ハッピーハッピーなJ-POPとスピードメタルの異種交配、ゴリゴリのリフとチップチューン*1の美学による緊張と緩和、そしてKawaii演出といじめ虐待についての歌。

才能があるにも関わらず、BABYMETALは一過性の流行物かもしれない; 流行への日本の欲求は無尽蔵かつ逆説的だ。しかしSU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALは2010年から共にパフォーマンスしている。ポップビジネスにおける6年とは永遠そのものであり、毎年そのバンドはHarajuku的でなくなり、企業が作ったファンサービスでなくなり、正統なメタルグループへとなってきており、発明したジャンル(Kawaiiメタル、メロディックJ-スラッシュ、なんとでも呼べばいい)の中で確実なポジションを築いている。彼女達には図像学(最近のライブでは観客がDeath!Death!Death!とチャントする中、SU-METALは巨大な赤い十字架に「磔」にされた)と攻撃力がある。Slayerはそれでうまくいった。Iron Maidenもそれでうまくいった。Motorheadもそれでうまくいった。BABYMETALもうまくいってもおかしくないだろう?


*1 チップチューン

(特に80年代の)家庭用ゲーム機やパソコンの内蔵音源そのもので制作された音楽の事を厳密には指すが、エミュレートされた音源や、それに近いシンセによる音色を主に使ったジャンルを現在では指す。

ソース: Vanity Fair

3 件のコメント:

  1. 米でライブはやってるけど一般層にはコルベアのショウが初体験ぐらいな感じなんですね。
    今年の米ツアーは本当に重要ですね。
    新しいファイン・ブロス・エンターテイメントのリアクション動画も後押ししてくれるといいなぁ。
    それにしてももの凄いメンツと同時に語られてるw

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  2. このへんのファンに刺さるんだよなぁ。ヘドバンの編集長はモーターヘッドだし。オレはメイデン好きだし。ウェンブリーLVのSEでThe Trooperがかかっていてかなり興奮した。

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  3. 2010年からの一過性でない成り立ちを説明している良い記事ですね。

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