【MOSH】BABYMETALがWEMBLEYにキツネの神の力をもたらす

BABYMETALがWEMBLEYにキツネの神の力をもたらす | ライブレビュー

DONNAY CLANCY著

BABYMETALのミュージックビデオ「Gimme Chocolate」がヴァイラル化した2014年、多くの人々は彼女達は5分間しかもたないだろうと思っており、ましてや伝説的なWembely Arenaで12,000人の観客へ向けてライブを2年後に行っているなどとは誰も思わなかった。今夜、BABYMETALはギミックなどではない事を証明し、この会場が過去見た中で最も独特で奇抜で素晴らしいライブとして歴史に名を刻む大喝采を浴びるパフォーマンスをもたらした。

BABYMETALのライブとしていつも通り、Radio1のDaniel P Carterがじっとしていられない観客をウォームアップする為にいくつかの曲をスピンしているのを除いてサポートアクトはいない。何人かの熱心なファン達が前列を確保するために一晩泊まり込みでいた事は注目に値し、多くが徹底的なBMコスプレを着込み、Kawaiiトリオのトレードマークであるゴシックロリータコスチュームを真似ている。

SU-METAL、MOAMETAL、YUIMETALがついにステージを飾り、Kami BandがBABYMETALのライブ開始曲のスタンダード「BABYMETAL DEATH」を繰り出し修羅場をもたらし、巨大な爆発がそのヒステリー状態を加速させる。ステージセットは素晴らしくパフォーマンスにとって不可欠なものになっている。人々はそろそろBABYMETALは生半可な事はしないという事を知るべきだ。

そのバンドのセカンドアルバム「メタルレジスタンス」はライブ前日に発売されたばかりにも関わらず、観客は既に新曲を共にシンガロングしており、しかもそれは日本語だ。頭から離れない「Awadama Fever」は私たち全員を陽気に「チューチューチューイングガム」と歌わせ、他の新曲「Meta Taro」と「Amore」はライブプレミアとなり、絶対的に壮大に響いていた。「Doki Doki Morning」「Megitsune」そしてもちろん「Gimme Chocolate」といった昔ながらのお気に入りも忘れ去られる事はなく、観客を大変に喜ばせた曲であった。

変わらず女の子達のエネルギーのレベルとダンスは一流で、優れたスキルで速弾く匠なKami Bandのミュージシャンシップも同様だ。SU-METALの衝撃的かつ感情に訴えてくる声は変わらず完璧であり、そして彼女がソロナンバー「Akatsuki」を感情を込めて歌う時、彼女はステージの為に生まれてきた事が明確になる。Star Warsのテーマがその夜を通じて一貫しており、「4no Uta」の前にMOAMETALとYUIMETALがダースベイダーによってダークサイドに落とされた事を知らせるナレーションは多少馬鹿げた瞬間だったが、それも全て楽しさの一部である。

今夜の参加者を見回してみると、BABYMETALの力を私たちは実感する事になる。英語で歌われるバラード「The One」がBABYMETALとは何かという全てを総括する — あらゆる立場の世界中の人々を結束させる。顎髭をたくわえたメタルヘッズであろうと、メタルのライブに生涯一度も来た事がなかった人々であろうと、音楽を通じて。このライブがバンドの母国である日本へとライブストリーミングされていた事実が更にその事を特別にしている。

BABYMETALは壮大なその夜最大のサークルピットを巻き起こした「Road of Resistance」でそのスリリングな夜に幕を下ろした。「あれはメトゥルじゃねえ」と未だに愚痴る人々に言おう — ここにいる少なくとも12,000人は君に異議を唱える。メタルレジスタンスへの忠誠を誓った世界中の何十万の人々と共に。

レーティング 10点満点中9点

ソース: MOSH HIT THE FLOOR