2019年10月31日木曜日

【SCMP】Clockenflap Fes主催、香港デモ下での開催意義を語る

South China Morning Post

香港最大の音楽フェス、抗議活動があっても開催するとオーガナイザーが発言。最終ラインナップが発表される。

反政府プロテストの最中、他のイベントはキャンセルされようとも、香港人を一体とするミッションは、より現実に直結しているとオーガナイザーが語る。

Adam Wright著

[前略]最初に発表されたラインナップにはアメリカ人シンガーソングライターHalsey、物議を醸すアメリカ人ラッパーLil Pump、イギリス人バンドMumford & Sons、The Kooks、台湾人シンガーソングライターCrowd Lu、可愛い日本人ヘッドバンガーBabymetal、そしてアメリカ人ポストメタルバンドDeafheavenだ。[中略]

毎年この時期になると、Clockenflapファンは最終ラインナップを待ち望み、どんな有名アーティストが加わるのかについての予想が中心となる。だが、逃亡犯条例が火種となった反政府プロテストが増大する中、数々の大規模イベントが、ドミノのように倒れていっており、今年はフェス自体が開催されるのかという予想に焦点が当たっていた。

重要なプロテストの犠牲者としては、Daily ShowホストTrevor Noahのライブショー(8月10日予定)、Oktoberfest(10月17日〜27日)、The Wine & Dineフェスティバル(10月31日〜11月3日)、香港フォーミュラE-prixレーシングイベント(2020年3月1日という遠い先)。The Wine & Dineフェスティバルと、E-Prixは、Clockenflapと同じCentral Harbourfrontの会場で開催される予定だった。そこは香港政府庁舎と隣接しており、プロテストのホットスポットとなっている。

ClockenflapをオーガナイズするMagnetic Asiaの共同創設者であり、音楽ディレクターのJustin Sweetingは、大規模なキャンセルと、街全体が自信を喪失している様子は、今年のフェスを開催するという、彼のチームの決意を更に強めたと語る。
「それこそが、過去以上に今年にClockenflapを開催して、親しみとクリエイティブなインスピレーションで人々を一体にする事が重要だと、私たちが感じている理由なのです。私たちは100%の力を注いでいて、アーティストも同様です。あとは私たちを支持するかどうかは、人々に委ねられています。」そう彼は語った。

Babymetalは可愛いメタルパフォーマンスをフェスティバルにもたらす

「アーティストと、その代理人達は注意深く密接に状況を見ています。彼らは何が起きているのかを完全に把握していますが、プロテストによって、出演を辞退したアーティストはいません。」Magnetic Asiaの共同創設者でありCEOのMike Hillが加える。「ポジティブな方向で香港人を一体とする事が、私たちにとって変わらぬ目的でしたし、そのミッションが、これほど現実に直結していた事はありませんでした。街で今も続いている状況があり、多くのイベントがキャンセルする事を選択しましたが、香港人が楽しめて、地元産の活気を受けられるイベントに期待できる事が重要なのです。」
今年のイベントには、セキュリティ面での懸念がある事をHillは認識しているが、Clockenflapにとっての最優先事項とは、過去においてもフェスティバル参加者の安全であった事を強調した。

「セキュリティと安全性確保の面で、毎年、異なる課題に向き合ってきました。今年の状況は、厳格な国際ガイドラインの査定を経ており、全ての関連する地元、そして海外の関係者による査定も経ています。香港に再び音楽、芸術、楽しさに溢れた素晴らしい週末を、安全な環境で届けるためです。」
「ですが、いま街に起きている事について慎重でもあるべきです。ですので、敷地の要素についても再考しました。企画に継続的に手をいれた事により、フェスティバル全体がファンにとって更にまとまりを感じられるものになりましたし、今年も完全な「Clockenflap」体験を提供できるように、妥協は一切していません。」[中略]

そして政治的緊張感が未だに高い中ではあるものの、出演者には守らねければならないガイドラインは一切ないとSweetingが語る。
「このフェスとは、多様性を称賛し、奨励してきたフェスです。例年と変わらず、どのような政治的観点を持っていようと、Clockenflapはアーティストを検閲しません。全てのアーティストは、いつも通り、法の範囲内で、自由に自分たちの表現をそのままに行えるのです。」[後略]

ソース:https://www.scmp.com/lifestyle/entertainment/article/3035477/hong-kongs-biggest-music-festival-going-ahead-despite

7 件のコメント:

  1. なるほど、苦しい時でも人種を超えて音楽でみんなを一つにするという理念はこのフェスとBABYMETALは共通してるんだね。
    安全に配慮しつつ、しっかり成功させてほしいね。

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  2. そんな中でのLoad of Resistance

    かっこいいー!

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    1. Road of Resistanceな Loadだと抵抗の負荷だ 
      かっこわりーw

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    2. ヘッドライナーで最終演目曲がRoad of Resistanceって、香港人が盛り上がらん訳無いがなw
      以後香港人のマスト曲になりかねんぞい!

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  3. 成程、だからBMがメインのトリと言う訳か(?)。
    それならTHE ONE は演目に欠かせないな。
    しかし、大陸政府の介入と言うか統制と言うか支配と言うかが更に露骨になり、それに対するもプロテストもエスカレートしつつある。
    主催者はその狭間での板挟みに緊張しつつも妥協を拒みプロテストする側である事を貫クく為の開催である事を認めている様でもあるが…
    これまで通りである事を貫こうとしているが、それを何処まで貫き通すことが出来るかだな。それは、まるで違うモノを目指している相手次第という事だろう。
    結局、その時になって見ないと分からないと言う事か…それが今の情勢なんだろうな

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  4. BABYMETALを如何なる危険にも晒すな! 当局に拘束されたらどうする。日本の現行憲法では国が助けに行けないし、敵は日本人だけをターゲットにして拘束するぞ。現にそうやって14人を拘束しているが、日本国は何もしていないばかりか、それを許すかの様に習近平を国賓として招き、天皇陛下にまで会わせようとしている。

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  5. https://twitter.com/hk_toast_lover/status/1194134010928041989?s=19
    デモ隊にもメイトがいるのでは?

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