2019年10月6日日曜日

【PLANET MOSH】METAL GALAXYアルバムレビュー




BABYMETAL — METAL GALAXY

★★★☆☆
Cookie著

Babymetalをまだあまり知らない人に向けて簡単な説明をしよう。ストロベリーとクリームのように、世界には一緒になる事が自然なものがある。一方でフライドフィッシュとカスタードのように、決して許されないコンビネーションというものもある。しかしながら融合がうまく運ぶはずもないものが、うまくいってしまう例というものもある。Babymetalはそういったものの1つと言えるかもしれない。

若さを製品化するJpopの世界(ステロイド漬けのX Factorとでも考えてみてくれ)で2010年に結成された後、2013年に「卒業」し、現在まで2枚のスタジオ・アルバムをリリースしている。それ以上の歴史について説明するには自分は適任ではない。より詳しい情報はWikipediaを参照してくれ。

前述したようにBabymetalはJpopとメタルの融合と言い表されている。そのように述べる事とは、私達のために作られた世界に危害を加えるものだ。

私がFuture Metalの世界へと入ってみると、あたかもエレクトロニックなビートによるコンピューターゲームの中へと吸い込まれてしまったかのように感じた。ゲーム「ストリートファイター」のどのシリーズにも完璧に合うものだろう。

Da Da Danceは最初の数曲の中でゲストをフィーチャーしたもので、この曲ではTak Matsumotoだ。

Elevator Girlが狂乱のペースを保ち続ける。どんなポップスグループでも誇りに思うような歌詞だが、もっとヘヴィーなビートに合わさっている。

ここで予想もしていなかったのが酒宴用の曲だが、このOh! MAJINAIは、そのためのものだと私は考えている。ゲストボーカリストである、スウェーデン人パワー・メタルバンドSbatonのJoakim BrodenがスタジオでSake[訳注:英語での日本酒]を数本飲み、「パーティーしようぜ」とテンションを上げている様子を想像した。

Brand New Dayはポップスの古典となるような曲で、シンセ加工されたボーカルエフェクトがあり、おまけにギターソロも投げ込まれる。

Night, Night Burnというタイトルが他のメタルバンドのものだったなら、黙示録的な物語を想像するところだが、Babymetalが取り組めば、それはラテンメタルダンストラックになる。

これは全くもってメタルアルバムじゃないと考え始めると、In The Name Ofが、そんな考えを抱いたケツを蹴り上げてくる。魔の僧侶がハカを踊っているのを想像してみろ。この曲にはゲストボーカルは記載されていないが、もしそれがSu-metalだったなら大問題だ。

Distortion (feat. Alissa White-Gluz)は曲目を見てから聴きたいと思っていたかもしれない曲だ。もっとハーモニーが聴きたかったものの、ソリッドな曲だ。

PA PA YA!!(feat. F.Hero)。これだよ、これ!速くてクリーンな歌にF Heroの完璧なメタルボーカルが合わさっている。このアルバムからの初リリースがこの曲だったのもうなずける。

多分Kagerouでは彼女の声の成熟が感じられる。その理由だけをもってしても、この曲が一番のお気に入りかもしれない。

Starlightでスピードメタルとポップメタルの融合に戻る。これで充分言い表せてる。

Shineは壮大な曲で、少なくともBabymetal基準では壮大だ。英語を話すものからの観点では理解するためにも歌詞を見る必要がある。

Arkadiaはアルバムのフィナーレで、銀河をめぐる旅に最後のスピンを加えるものだ。

これは間違いなく愛されるか憎まれるかの二者択一になるものだ。このレビューの最後までたどり着いた君はきっと愛するだろうと思う。どちらであろうと構わない。君は1人じゃない。

ソース:https://planetmosh.com/babymetal-metal-galaxy/

1 件のコメント:

  1. 翻訳ありがとうございます!
    レビュワーの葛藤が垣間見える記事ですね。
    またちらほらこういう評価を読めるのもベビメタの楽しみのひとつでもあります。

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