2019年10月7日月曜日

【GBHBL】METAL GALAXYアルバムレビュー

アルバムレビュー:Babymetal Metal Galaxy

Carl 'The Disc' Fisher著

ここGBHBLの私達がBabymetalの波に乗っていない事は公然の事実だ。アルバム・レビュー、シングル/レビュー、他にも様々な形で何度もトライをしてきたのだが、努力もむなしく、彼女達の創り出す音楽のほとんどが好きではなかった。

彼女達による待ち望まれるニューアルバムをなぜレビューするのか、と不思議に思われるかもしれない。ていうのは、もうBabymetalを好きではない事は確定されているのに、なぜまだ気にするのか?と。

単純なことだ。気持ちを変えてもらいたいんだ。そのためには何度も何度も繰り返しトライしてみるしかない。Metal Galaxyは最高だった、と言えれば喜びでしかない。本当にそうなんだ。

しかし悲しいことに、そうではなかった・・・この「しかし」の意味するところは大きい。このアルバムで感じた楽しさは過去のものとは比較にならないほどだったからだ。とはいえ、FUTURE METALによる始まりは強力なスタートとは言えないもので、そのエフェクトに満ちたイントロは効果的ではなかった。

私達の知る、あのBabymetalはDA DA DANCEとElevatorGirlで登場する。テンションの高いエネルギッシュな娯楽作品のペアは、Babymetalファンのツボを幾つも押さえている。

Shanti Shanti Shantiで趣が少し変わる。その中東スタイルが思いもよらなかった方向へと進ませる。ただそれが特にエキサイティングな結果を生んでいない事が残念だ。

しかしながらアルバムのベストトラックの1つが続く。Joakim Brodenによるボーカルをフィーチャリングした超キャッチーなOh!MAJINAIだ。楽しくエキサイティングな曲で、最大のBabymetalアンチでも振り向かせる可能性がある。残念ながら続くBrand New DayとNight Night Burnでは、そうはならない。どちらの曲も刺激がなくエキサイティングさに欠けていて、エフェクトに頼りすぎている。

そして壮大なIN THE NAME OFが巧みに本当のメタルを鳴らし、それはArch EnemyのフロントウーマンAlissa White-Gluzが登場するDistortionの猛威でも続く。

そのアルバムの14曲は、あっという間に過ぎ去っていく。そのクオリティは一貫していないが、それでもなおインパクトは強い。事前にリリースされていたPA PA YA!!は、当初F.HEROによるボーカルと共に聴いた時と同様に面白みを一切感じさせないイライラとさせる曲だ。

それはKagerouとStarlightで復活する。どちらの曲もメンバー達のボーカルの力を見せていて、後者の曲はその高揚感のあるメロディでライブのフィナーレとなる様子が明らかだ。

最後の前を飾る曲Shineはアコースティックギターの感じも良いバラードで、続くArkadiaはBabymetalがDragonforceとの共演で学んだ事は多少あるのかもしれないという事実を見せている。その速弾き祭はアルバムのハイライトとして存在し、超速く、ヘヴィーで、とてもキャッチーだ。それはアルバムの満足度を確かなものとし、間違いなくBabymetalファンを喜ばせ、ファン以外の注目も集めるかもしれない。

心の奥底から彼女達を憎んでいるなら、このアルバムに見出すものはないだろう。このアルバムは一貫してBabymetalのアルバムであり、壁に向かってあらゆるものを投げつけ、どれがひっついたまま残っているかを試しているようにも見える。しかしながら多くが壁にぶつかり、砕けたり滑り落ちていく一方で、その結果に満足感を感じる瞬間も多くあった。

最終スコア — 6/10

ソース:https://www.gbhbl.com/album-review-babymetal-metal-galaxy-earmusic/

13 件のコメント:

  1. 馬鹿みたい
    何様の心算

    返信削除
  2. クオリティの高い翻訳をありがとうございます。自分の英語力でうまく理解できないところがすっきりしました。
    レビュー自体はニュートラルな立場での嘘偽りない印象の吐露という感じですね。
    関係者がインタビューで語っている狙い通りの作品に仕上がっている印象を受けました。
    いよいよ明日、自分の耳で全貌を知るのが楽しみでなりません。

    返信削除
  3. これはこれで面白いw

    返信削除
  4. 嫌いでも真摯に向き合ってくれるなんて良い人達だね。しかし6点も取っちゃったのか凄いな

    返信削除
  5. このレビューで6点取ってるなら大傑作だな。

    返信削除
  6. レビューする人によって曲ごとの評価が全然違うな。それぞれの音楽的嗜好や立場が反映されていて面白いね。

    返信削除
  7. メインディッシュばかりのフルコース
    では無い様で良かった

    返信削除
  8. papaya!!は受け付けない! って立場の人の評だと思えばわかりやすい。
    ”ここGBHBLの私達がBabymetalの波に乗っていない事は公然の事実だ。”
    という言葉がBabymetalの現在の世界での評価を示している。(つまりけっこうバズってるってこと)

    返信削除
  9. BABYMETALのアルバムなら賛否両方あって当然。
    あとは自分が気に入るかどうか。
    ライブになるとまた印象が変わるから面白い。

    返信削除
  10. ちなみにこのレビューのMETAL RESISTANCEの評価は4点。

    返信削除
  11. あまりごちゃごちゃいわず、楽しめればいいよ。

    返信削除
  12. パパヤへの辛辣な評価を考えれば致し方がない
    BABYMETALは決して万人受けはしないし、万人受けを狙ったらその瞬間からBABYMETALは終わりへの道を歩むと言ってもいいと思う
    このレビューを書いた人はレビュアーとして最大限良心的に仕事をしていると思うよ

    返信削除
  13. 一通りCDwo聴いたけど、人を選ぶ曲も多いので仕方ないところもある。むしろ、レビューアーとしての真摯で公平であろうとする姿勢は個人的には好感を持たなくもない。
    日本の某誌と比べれば、プロだと思う。

    返信削除