【Washington Post】BABYMETAL紹介＆SU/MOAインタビュー

メタルは通常「キュート」といわれるものではないが、BABYMETALが変革を起こしている

Jordan-Marie Smith著
9月5日 午前9時

BABYMETALはダーク、ヘヴィー、そして・・・疑いようもなくキュート？これらの描写は共存するものではないように思えるが、この日本人トリオの音楽に関していえば、共存しているのだ。

そのコンセプトはぶっ飛んだものだ：Kawaiiまたはキュートな女生徒の衣装で身を包んだ３人の若い女性によるバンド。しかし彼女たちは楽器を演奏しない — 彼女たちは歌い、踊り、ほとんど暗闇で覆われた中にいる年上のミュージシャン達を背景にフロントで動くのだ。

彼女たちのサウンドは生々しく中毒性がある。そのサウンドにはオリジナルメンバーである21歳のSuzuka"Su-metal"Nakamoto、20歳のMoa"Maometal"Kikuchiによる柔らかな声があり、チョコレートを欲しがる事を歌ったりする — 彼女たちによる2014年の曲「Gimme Chocolate!!」がBABYMETALの名を知らしめ、YouTubeでは1億ビュー以上を稼いでいる。バンドは2014年にはLady Gagaとツアーをし、セカンドアルバム「Metal Resistance」は2016年にアメリカのBillboardチャートで39位でデビューを果たした。

BABYMETALの美学は驚いたことに上手くいっているのだ。十代の女の子の歌唱という繊細なサウンドを、けばけばしく激しいギターやドラムと合わせる事を考えつく者は多くはいないだろうが、とある芸能事務所、アミューズが2010年に実行したのだ。Su-metalまたはMoametalによるメタルへの愛から生まれたわけではなく、周到に企画された日本のポップの世界へ入り込む為であったという事実をBABYMETALは隠してはいない。日本においては、幾つかの芸能事務所が若い女性や男性をコンセプトグループの為にオーディションを開催する（このようなタイプのグループで最も有名なのは韓国のBTSだ)。


BABYMETALが人工的に作り上げられたものであれど、熱狂的なファンを増やしていく事を止める理由にはなっておらず、そのファンにはAnthraxからMetallicaまでが含まれている。彼女たちとの写真を投稿した事を嘲笑するファンに対し、Rob Zombieもサポートに乗り出した。その事によって、神話上のミューズ — デビルホーンではなく狐 — のシンボルを掲げるメタルグループを気に入る事も、多少受け入れられやすいものとなったのだ。

「私達のコンサートはかなり激しいと言えますね。」NakamotoがEメールを通して答えた。「私達のパフォーマンス中に、ファンはモッシュやウォールオブデスを作って、それら全てがポジティブな激しさを作り上げるんです。」彼女が加えて説明した。「皆さんを一体にしてくれる物の一つは歌詞です。日本語をわからなくても皆さんが一緒になって歌ってくださるんです。」

「Gimme Chocolate!!」のサビはポップス的で、その歌詞は体重を気にする内容だが、疑いようもなく騒々しいサウンドが伴っており、それがモッシュピットへとダイブさせハッピーな気持ちでエロボーを放たせたるのだ。

モッシュピットは過剰かもしれないが、それこそアメリカのBABYMETALファン達がハマっているものだ。バンドはRed Hot Chili Peppersとツアーを共にし、Washingtonにも訪れた。今、彼女たちは初となるヘッドラインショーの為に帰ってくる。

「街を再訪できる事をとても楽しみにしてます。」KikuchiがEメールを通じて答えた。

BABYMETALも批評にさらされている。何年にも渡り、掲示板上のメタルヘッズ達はバンドの手法はギミックで、単純に利益追求のためのものだと書き込んでいる。しかし2017年にはKornのフロントマンであるJonathan Davisがバンドの為に立ち上がり、彼女たちの事を「とんでもなく楽しませてくれる」と述べた。KornのギタリストBrian Welchはステージでバッキング演奏を担当しBABYMETALと共演さえした。

「私達の音楽の受け取り方はそれぞれで違っていて、私達の音楽はメタルじゃないっていう人もいるかもしれません。」Kikcuhiが述べた。「でもそういった批評があるおかげで、挑戦できますし、さらに成長する機会を与えてくれているって思ってます。」

ソース： https://www.washingtonpost.com/goingoutguide/music/metal-isnt-usually-cute-but-babymetal-is-changing-that/2019/09/04/2804d2d4-ca6c-11e9-a4f3-c081a126de70_story.html?noredirect=on