2016年4月18日月曜日

【THE NEW YORKER】ティーンエイジドリーム

ティーンエイジドリーム

Matthew Trammell著


原本ではGIF動画

BABYMETAL・水野由結16歳・中元すず香18歳・菊地最愛16歳・ジャンルJ-POP METAL
BABYMETALは奇妙にも愉快な音のマッシュアップを創り上げた。それは殆どの巧妙な新しいバンドをロックするかもしれない。
(前文・他アーティスト紹介記事省略)
一見してその日本人ガールグループBABYMETALはTiffanyの型にはまるように見える — それはJ-POP産業の製品であり、東京のレーベルがシンガー達の創造性をきつく管理している。しかしBABYMETALは発売されたばかりのセカンドアルバム「メタルレジスタンス」でバンドと共にパフォーマンスしている。ステージ上ではバックミュージシャンはマスクを着け、甲高く響くギターと速い鼓動のドラムを激しく鳴らし、中元すず香18歳、菊地最愛16歳、水野由結16歳が高いソプラノ声のフックを日本語で、イジメ、自分の体型を認める事、チョコレートについて歌う。旧来からのガールグループの様式で、彼女達はコーディネートされた衣装を着てシンクロしたダンスを踊る。彼女達の誰もバンドが始動するまでメタルを聴いた事がなく、BABYMETALの初期の素材の多くは著名なメタルフロントマンであるNobuki Narasakiによって書かれたものだ。その女の子達はCreem*1(現在は廃刊)の常識からすれば本物とはみなされないが、彼女達は際だってオリジナルな素材だ。曲は中毒性が高いが、BABYMETALの最も鋭い強みとは、J-POPの演劇的な虚飾とメタルの原始的な疾走の奇妙な融合にある。それぞれのジャンルの支持者がファンになっている: BABYMETALは日本での大成功を謳歌し、その名声はアメリカ、そしてWembley Arena初の日本人ヘッドライナーとなったロンドンでも増している。BABYMETALの演目は最良のポップスと同じく一目でわかるものであり、完全に新しいものだ。
(後略)

他に紹介されている十代のアーティスト達はこちら:
Novelist、Låpsley、Joey Alexander、Sammy Brue、Let's Eat Grandma、Alessia Cara、Kodak Black


訳者注釈:
*1 Creem
アメリカで1969年から1989年まで発行されていたロックンロール雑誌。ヘビーメタルという単語を1971年時点からレビューで使用しており、そのジャンル名を広めた第一人者的雑誌であると言われている。

ソース: THE NEW YORKER

8 件のコメント:

  1. しかし、なんかね〜。明治初期に横浜港に降り立った外人さんの見た日本人‥って感じが、なんとも冷や汗ものです。

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  2. 1stしか聞かずに紹介されてもね・・・

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  3. 2年前の音楽系サイトの皮肉めいて茶化した論調に、ちょうど2年遅れた今 一般サイト/誌が追いついてきたような論調ですね。
    我々にしたら今更かよ・・って感じですが、
    今後こういったものが増えていくのでしょう。
    それがビッグネームになっていくということなんでしょうから。

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  4. JPOPの演劇的な虚飾って何を指しているのでしょう。 メタルの原始的な疾走ね?ウーム。 よく分からないことは全てJPOPという単語にぶん投げてるところが、雑で浅いですね。

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  5. すばやい翻訳、いつも楽しんでおります。
    翻訳のリクエストなのですが、もし良かったら
    こちらのアルバムレビューをお願いします。
    https://www.youtube.com/watch?v=Om4aBo_tpY0

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    1. 情報提供ありがとうございます。
      これはとても良いレビューですね。尺がとても長いので、いつ作業できるかわかりませんが、訳してみたいと思います。

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    2. ありがとうございます!
      気長にお待ちしております。

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  6. アルバムだけ聞いても語れない。
    ロックを見るものに変えたんだよ。

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