2019年9月20日金曜日

【Chicago Tribune】紹介記事&SUインタビュー「BABYMETALの全てがメタルだ」


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本記事は史上最悪レベルにファクトチェックが甘く、トンデモな事実誤認が幾つも含まれていますが、アメリカの超メジャー新聞に長文記事が掲載される露出効果は、きっと大きいはずです。

BABYMETALの全てがメタルだ

Steve Knopper著

BABYMETALのほぼ全てがメタルにならって名付けられている — バンド、2人のメンバーSu-metalとMoametal、前アルバム「Metal Resistance」、発売予定のアルバム「Metal Galaxy」そして曲「Babymetal Death」と「Headbangeeeerrrr!!!!」。
しかし2010年まで、Suzuka NakamotoとMoa Kikuchiは、そのジャンルの音楽を一切聴いた事がなく、「カオティックなビジュアルと一部のバンドの衣装」を「怖い」と感じていた事を、以前インタビュアーに伝えていた。

その頃、芸能事務所Amuseは若い日本のシンガー達を集め、誰も挑戦してみようともしなかった、強烈なハードコアスラッシュを基礎に、高音ボーカルの快活なポップスボーカルを乗せるという音楽的コンセプトに結合させた。そしてそれがうまくいったのだ。Babymetalの「Gimme Chocolate!!」や今年リリースされた「Pa Pa Ya!!」といったシングルがヒットし、新奇的メタルのマスターであるAndrew W.K.やジャパーニズ・パンク・ヒロイン少年ナイフの座を奪った。
「私達は独自の音楽ジャンルを作って、ポップスとメタルの限界を超える事を目指しているんです。」Su-metalとして知られるNakamotoが語った。電話通訳を見つける事が難しかったという理由で、彼女からの要望によりEメールにて返答がなされた。「そのジャンルが新しいものだったので、当初はBABYMETALに批判的なコメントが寄せられていましたが、今はBabymetalの音楽が受け入れられはじめていて、1つのジャンルとして広まっているという印象があります。」2017年にはMetallicaのオープニングを担当し、ピンクの猫耳のついた猫のマスクを着け、メタル的しかめっ面とデビルホーンを掲げた写真を共に撮影しており、そのMetallicaがBabymetalの抱いていたメタルへの恐怖心を克服させてくれた、と認めている。「彼らの音楽にぶっとばされたんです」Su-metalが言う。「あんな風に感じた事は今までなくて、メタルのエネルギーは人の魂の深いところにまで届くんだって事を学べたんです。」


Eメールインタビューにて、Su-Metalは彼女の家族、過去、そしてバンドがどのように結成されたかの経緯についての質問を注意深く交わした。(彼女は後述の質問についても返答をしなかった。)一方、彼女は毎夜のメタルコンサートで声を傷めない秘訣について明かしてくれた。「おいしいご飯が私に元気をくれます。」加えて言えることは、Babymetalのポップスボーカルは、それがFifth Harmonyのようなスタイルのガールズグループであろうと、Slayerのようなものであろうと、ほぼほぼ変わらないという事もあるかもしれない。

報道によると、Babymetalは2010年に、Nakamoto、Kikuchi、そしてYui「Yuimetal」Mizunoという日本の「アイドルポップ」業界での成功を熱望する十代が集まり結成された。彼女達はSakura Gakuinという女子中学生グループのメンバーであったが、Amuseはポップ+メタルというコンセプトを考え付き、その初期における彼女達の不本意をよそに、その仕事をトリオに強制した。「私達はメタルの事をよく知らなかったんです。」6月に行われたイギリスGQとのジョイントインタビューにて彼女達は答えていた。

プロデューサーKey「Kobametal」Kobayashiとの共同作業で、Babymetalは「Doki Doki Morning」— 最初の数秒間はキュートで、オートチューンのかかったポップボーカルで始まり、Metallicaスタイルのギターへと急展開する — といったようなシングルを完成させた。曲は2つのアイデアの間を行ったり来たりし、驚いた事に効果的でもある — どちらか一方が強烈になりすぎると、もう一方のスタイルが解放させるのだ。2012年には彼女達は世界中のインディーズレコードチャートに載っており、「Headbangeeeerrrr!!!!!」にネックコルセットがバンドルされるといった、抜け目ないマーケティングコンセプトが彼女達の音楽をブーストさせた。
そのバンドのライブは入念に振付られていて、シンガーは侍の衣装を纏い、マスクを着けた匿名のバンドがSlipknot的な魅力を与える。昨年、Yuimetalが「体調がベストではない」と語ってバンドを脱退しており、ソロキャリアを始めたいと述べている。Su-Metalは今でもSakura GakuinにてYuimetalと共に歌っていると報道されているものの、そのシンガーは彼女達の関係性についての質問を無視した。バンドはポップスバンドMorning Musumeに在籍していた新メンバーRiho Sayashiと共にパフォーマンスしていて、現在のBabymetalのラインナップを「スリー・アベンジャーズ」と呼んでいる。Su-metalがEメールにて語る。「トライアングルフォーメーションでのダンスパフォーマンスをまた見せられる事にエキサイトしています。」
今や20代前半になったバンドメンバー達は、まずは新奇性にて進み、そして2016年の「Metal Resistance」においてはポップスを抑えめにし、メタルを強調した。そのアルバムには快活な「Gimme Chocolate!!」のような新奇性は収録されておらず、憂鬱さやドロドロさへと傾斜しているが、おそらくはMetallicaやGuns N' Rosesのオープニングでバンドを知ったメタル支持者達に対して信頼性を担保する為のものだろう。Babymetalはファンを注意深く学んでおり、メタルとジャパニーズ・ポップという両方の層を満足させるよう努力を惜しまない。以前、バンドはインタビュワーに対して日本のファンはMoametalのボーカルに合わせて合唱する一方、西洋のファンはSu-metalに合わせる事を好んでいる、と語っていた。「文化の違いからくるものなのかな、って思います。」Su-metalが語る。「私達のファンの皆さんは日本語を覚えて、私と一緒に歌ってくださるんです。最初は驚きましたね。」

10月に発売される「Metal Galaxy」からリリース済みの3曲からみて、バンドはバブルガム+ヘッドバンギングの両立へと回帰する事を決意したようだ。「Pa Pa Ya!!」はバカバカしいほどにキャッチーな、しゃがれ声の合唱とギター&シンセのフックで形成されており、英語による「Elevator Girl」はスタッターする「da-da-da-da-da-down」というリリカルなフックと、「人生は本当にスキャンダラス。ある日はハッピーで、ある日はどんより」というシンガーソングライターの不安で形成されている。
「Babymetalの曲はキャッチーでアップテンポなものが多いですが、このアルバムでは自分の声を、もっと成熟していて太く聴こえるようにしました。」Su-metalが語る。「このアルバムのコンセプトは二重性です。同じ曲であっても人によって受け取り方が違います。それが音楽の魅力ですよね。」

ソース:https://www.chicagotribune.com/entertainment/music/ct-ott-babymetal-aragon-ttd-0920-20190919-2opv72znx5a3vjhc7a52676xy4-story.html

ma-metalさん  情報提供ありがとうございました。


1 件のコメント:

  1. シカゴ・トリビューンに掲載されたから興味深く読んだけど、事実誤認と皮肉たっぷりの記事だったね。ライターはビルボードのエディターでマイケル・ジャクソンの単著もあるみたいだけど、ベビメタのプロモーション記事頼まれて無理やり書いたのかと思った。媒体もライターもそれなりの所(メタル界隈ではなく)に扱ってもらえるようになったってことかな。

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