2019年11月7日木曜日

【J ROCK NEWS】METAL GALAXYアルバム・レビュー



レビュー:BABYMETALが世界から受けたインスピレーションを「METAL GALAXY」に混ぜ合わせる


G Andrew White著

今年、最も熱く待ち望まれていたリリースの1つが、BABYMETALのMETAL GALAXYだ。そのアルバムは、馴染みの分野に身を置きながらも、彼女達のブランドである「Kawaii Metal」に世界中からのインスピレーションを加える事でハイリスク・ハイリターンな賭けにも出ている。Yuimetalの脱退以降、ファンは、Yui不在でどのような活動を見せるのかと疑問に思っていた。第1級のトリオの輝けるスターを座を埋める事は、チャレンジングである事に疑いの余地もない。ワールドツアーにおいては今のところ、彼女のポジションは、Avengersとしても知られるローテーションするバックアップダンサーによって担われている。そして、このニューアルバムにおいて、BABYMETALは世界中の高名なミュージシャンによる支援を招聘している。それはB'zのTak Matsumoto、SabatonのJoakim Broden、タイ人ラップスターF. HERO、PolyphiaのTim HensonとScott LePage、そしてArch EnemyのAlissa White-Gluz。どうやらYuiが抜けた後の穴を埋めるには、莫大な力が必要だったようだ。

今作でも、Su-MetalとMoametalは自らを駆り立て、信じられないようなボーカルを聴かせている。彼女達による重厚なパフォーマンスは、ロックバンドを率いる者に必然の自信を明示している。プロデューサーKey Kobayashi(またの名を「Kobametal」)、そして作曲陣のガイダンスがあり、Kami Bandという名演奏家達が巨大なエナジーを生み出すチームの基礎を支える。彼らの能力と広大なレンジが音楽を生み出しているのだ。DA DA DANCEでは、ベテランのギターヒーローとして著名なTak Matsumotoがバンドとジャムする。Lady Gagaからインスピレーションを得た楽曲は、現代化されたユーロビートをメタルに注入し、アップテンポなダンス・ポップに変容させている。その結果として出来上がったものは、エアロビのエクササイズ用のような曲となってはいるが、それでもBABYMETAL流の耳に心地よい楽曲になっている。

METAL GALAXYの重要な点とは、過去作で良かった点を保ちながら、キャッチーなサビと猛烈なビートを合体させている点だ。例として挙げるならば、Distortionはヘヴィーメタルオペラとして始まる。そしてマシンガンのようなパーカッションが響くオーディオの世界を、リズムが高速で突き進む。そこでアルバム版に加わるのが、Alissa White-Gluzの凶悪なボーカルで、強烈さを更に増させている。同様に、荘厳なStarlightでは、パワーバラード上でパンチ力とクランチを提供する。ハーモナイズするボーカルとヘヴィーなギターの爆発的なミックスが、徐々に存在感を増してくるのだ。以前にもレビューしたように、亜熱帯地方の果物の味はPA PA YA!!で美味しくいただける。そしてElevator Girlは、ダンスビートと速弾きギターリフが合わさり、ハードな衝撃を与える。

このアルバムには一貫して世界からの影響が見られる。興味深い事に、インド古典音楽をインスピレーションとしているのが「平和」という意味のShanti Shanti Shantiだ。メタル純粋主義者を獲得する事はできないかもしれないが、実験精神を持ったジャンルのブレンドこそ彼女達のコアなのだ。そして、Joakimと共にポルカの影響を受けたOh! MAJINAIで大勝利を祝する。Fox Godとノルウェーの神々が大舞踏室を作り上げたなら、そのダンスホールで演奏される曲は、これだ!対照的に、TimとScottが関わったBrand New Dayではプログレッシブ・ロックアリーナへと方向転換。ヘヴィーメタルの装いを脱ぎ捨てたものだが、よりソフトなタッチも受け入れられる者にとっては楽しめる作品だ。一方でNight Night Burn!にはスパニッシュギターとボンゴが加わり、サルサ・サウンドを探索し、メタルとマンボを融合させている。

最終的に、アルバムはハードロックバラードShineでの、Suの力強いボーカルで締めくくられる。セルフタイトル・ファーストアルバムに収録されたThe Oneと類似性がある曲だが、シンフォニックなララバイとして特有の個性を持つ曲だ。本質的には、Starlight、Shine、そしてArkadiaが、ドリーミーな銀河旅行のテーマというメタなコンセプトを形成している。Arkadiaは、過去作におけるRoad of Resistanceのようなショーのフィナーレとなる曲だ。前述の全てを合わせ、今作とは前作Metal Resistanceを上回る内容だ。多数の公式リリースシングルがあり、常套手段は減らされている。結果、その多様なサウンドと世界中からのインスピレーションが、彼女達の宇宙へと誰しもを招き寄せているのだ。

しかしながらBABYMETALのはらむ問題点とは、聴かれるのと同様に、彼女達は見られるべき存在だという事だ。現在北米ツアーを終わる頃であり、2020年にはヨーロッパをツアーするため、見る事も叶うかもしれない。リスナーは、このアルバムを、体験の半分だと捉えておく事も可能だ。FUTURE METALやIN THE NAME OFのようなイントロソングを収録する事は流行の形に則っている一方、期待値を高めきれていない。しかし独特の曲順への導入として機能している。ストリーミング音楽のランダムさにおいて、ほぼレトロともいえるものだ。レトロと言えば、アナログ盤も発売されている。そして盤違いと言えば、インターナショナルバージョンは2曲減らされている。どの盤であろうと、それを再生し、METAL GALAXYを股にかける旅路へと飛び立とう。

ソース:https://jrocknews.com/2019/10/review-babymetal-mixes-world-inspirations-metal-galaxy.html

3 件のコメント:

  1. 素晴らしいレビュー
    翻訳ありがとうございます!

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  2. Night Night Burn!はマンボ入ってるじゃん!って友人に言ったら、は?って顔されたけどマンボだよね。あと翻訳いつもありがとう!

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