BABYMETALの新曲に真摯に向き合ってみよう
LUKE MORTON著
来た。ついに来たのだ!BABYMETALはKARATEという形でニューアルバム「メタルレジスタンス」の初となるティザーを公開した。
率直に言って、我々はこれを予期しているべきだったのだ。METAL HAMMER280号で、我々はバンドリーダーであるSu-Metalと彼女のスーパーヒーローとしての分身Kon-Redについて語っていた。彼女は超能力のようなものを手にいれる代わりに「日本の格闘術である空手を使う」と言い、「『セイヤ!』と声を上げる事でスーパーヒーローの姿になる」と述べていたのだ。どれほど大きなヒントを私たちは貰っていたというのだろう?それは文字通り目の前にあった — その言葉「セイヤ」は新曲の中で叫ばれる最初の言葉なのだ!まあいい。はたして曲は良いのか?
ああ。もちろんだとも。君がキーボード戦士たる指を曲げはじめる前に述べよう。ああ、それはメタルだ。事実、この曲を偶然に耳にする事があったなら、BABYMETALの曲だと気づくまでに34秒かかるだろう。(なぜならそこでボーカルが入ってくるからだ。)トリオの個性的な声が今や特色となったサウンドを形作るまで、ノイジーな電子音でバックアップされたリフと重いベースドラムより他はない。神バンドは(彼らが往々にしてそうするように)来たる4分間もヘヴィーさを保ち続け、ヘッドバンガーの味方をするギター群が楽曲をまさに先へと進行させる。
だがここで正直になろうではないか。この曲も、他の多くのBABYMETALの兵器達がそうであるように、ボーカルこそに他ならない。MoaとYuiが「セイヤ セッセッセ セイヤ」と連呼するSu降臨前の序盤からアンセミックで、調和したボーカルは「押忍!」の一撃と共にその急騰は頂点を超える。そしてサビを迎える。おそらく今年我々が耳にした中で、最も伝染性の高いポップな言葉を受け、もし君が椅子の上で跳ねていなかったとすれば、君は空虚な存在だ — そこに壮大な「ウォアーオーオー」が跳ねる楽しさに更に加えられる。そして続くのだ。
構造的にはDillinger Escape Plan*1のようなものが続くわけではなく、それは相当に複雑ではないものだが、それによって手が届きやすいものになっており、(多くのベビーメタラー達にとって)より広いメタルの世界への足がかりとなっているのだ。
同様に、KARATEの歌詞は多くの「正当な」メタルバンドによって書かれた言葉と相伴うものだ。世界中の数え切れないバンド達が、抵抗する事、逆境の中で立ち上がる事、正き戦いにより「悪い人々」に対してくたばれと言う事について書いている。KARATEの歌詞を見てみれば、それはまさに同じであり、英語の訳詩*2によれば「涙こぼれても立ち向かっていこうぜ」そして「戦うんだ 悲しくなって 立ち上がれなくなっても」と彼女達は歌っている。キラーなリフに乗って戦いについて歌う事以上にメタルな事って一体なんだ?
自分自身の意見を固めるためには、ここで(訳注: Spotifyへのリンク)曲が聴けるが、これはメタルを世界で最も巨大な会場達へと導くバンドによる壮大なメタルチューンだ。その事は賞賛されるべきである。それが真のメタル*3であろうと、そうでなかろうとも。
*1
変拍子や転調を多用しためまぐるしい展開に特徴がある、非常にテクニカルなハードコアバンド。
*2
英語圏BABYMETALファンサイトBABYMETAL NEWSWIREのこちらの英語訳詩にリンクが貼られています。
*3
本当に翻訳が上手ですね。復帰してくれて有り難いです。
返信削除ありがとう、ありがとう、ありがと〜〜っ!
返信削除早速の情報量、ありがたいです!名文だし名翻訳だ・・でもお体、ご自愛ください・・
返信削除ここの翻訳は信頼が置けるわ
返信削除さんきゅー
ここの翻訳は、単なる記事の翻訳ではなくて、
返信削除まるで小説の文章を訳してるような、
そんな良さがある。
だから凄く読みやすくて 内容がすんなり頭に入ってきますね。
本当に(まさに)有り難いです。
外国人もそう解釈してくれたら良いが..
返信削除なんせ自己中な人ばかりなんで
「セイヤ」の深い意味など9割理解出来ない気がしますデス