2014年11月18日火曜日

【METAL SUCKS】METAL SUCKS PODCAST#64

相当意訳しています。またMetal Sucksエディターとしてまとめていますが、実際には2人の質問を1つにまとめています。

Metal Sucksエディター(以下MS):
先週Metal SucksのシニアエディターAnso DFを招いておこなったPodcastでBABYMETALについて興味深い話をきいた。今週ももっとアクセス数稼ぎたいし(笑)BABYMETALのエキスパートを招いて話を続けよう。ヴィンス・ニールステイン(以下VN)だ。

VN: 
先週のPodcastでのモントリオールでBABYMETALを見た話、超うらやましかったよ。でも彼女達はまたアメリカに戻ってくる。今度はNYでショーがあるんだ。エキサイトしてるよ。

MS:
普通はNY、LA、シカゴでライブやって帰るよね。

VN:
前回は不思議なことにNYでやらなかったんだ。Facebookにはブルックリン橋で撮影した写真をあげてるのに・・・あぁ 俺はこういう事知ってるくらいこのバンドを追ってるんだよ(笑)なぜか彼女達はライブをやらなかった。理由はわからないけど。でも戻ってくる事になって嬉しいよ。バンドにハマってるし、アルバムにもハマってる。BABYMETALの全てが素晴らしいと思ってる。

MS:
君だけでなく一般的に皆が皆BABYMETALにエキサイトしてるように見受けられる。

VN:
とても多くの人々がエキサイトしてるね。新しい存在にメタルファン達がエキサイトしているけど、本当に最もエキサイトしてるのはメタルバンドのメンバー達だ。Slayer、Anthrax、CarcassがBABYMETALとポーズをとって写真を撮影してたよね。彼らもハマっていてエキサイトしてるんだろうし、他にも僕が話をした全員が全員ハマってるんだ。例えばIRON REAGANやMunicipal Wasteに所属してるLandphil。彼らはHEAVY MONTREALでBABYMETALと共演してる。NYでのライブで会った時に僕が最初に聞いたのはもちろん「BABYMETALどうだった?」ってこと。彼は「いやマジ最高だったよ」って言ってて、本当にハマってるって様子だった。メタル野郎達がみんなハマってる。メタルバンドのメンバーは常にメタルに囲まれている状態だ。どんだけメタルを愛していてもそれが古びていくのは避けられない。時には新しい何かが欲しくなる。BABYMETALはその新しさそのもの。誰も見たことのなかった何かだ。

MS:
その新しさがBABYMETALが受けている理由なの?それともメタルバンドは彼女達の若さを取り入れたいと思っているの?これは若いから受けているのか、それともBABYMETALが実際に行っている事が受けているのかどちらだろう?

VN:
どちらもだと思うよ。新しく、若く、かわいい小さな女の子達がやっているという事もあるし、日本的だという事もある。見た目、音楽性、感性においてね。そして楽しさという側面。それらが完璧にまとまって渦巻いている。どこからともなくやってきて、アメリカ人を魅了しているんだ。

MS: 
BABYMETALを誰も公に否定しないけど何か政治的な力が働いている可能性は?

VN:
そんな事はないと思うけどな。

MS:
誰一人として「こんな10代の女子連中は偽物だ!」とか糾弾しないよね。

VN:
メタルバンドのメンバーがってこと?

MS:
メタルシーンにいる誰でもさ。全員が彼女達の側についているように見受けられる。ネットにいる釣り師共は匿名だし。メタルにおいて、ある一方をみんながサポートする事は過去みられなかった事だけど、今回はジャーナリスト、評論家、他も皆が皆BABYMETALをサポートしている。

VN:
それも彼女達の独創性からくるものだと思うよ。Metal Sucksのコメント欄に「史上最低の存在」なんてコメント書き込んだり、俺の事を「ロリコン野郎」って糾弾する連中はいるけどさ。(笑)一方で言えるのは否定的な意見を表明するウェブサイトは少ないという事。他の件でも超ネガティブな意見を書いてる例はあまりないよね。

MS:
そうだね。ただBABYMETALについてはネガティブな意見が耳に入る事もないんだ。「メガデスね・・・うーん」みたいなさ。BABYMETALの裏で動いている金がまわっているとか?ジェフ・ウォーカーにも100ドル手渡されてたり。

VN:
(笑) ジェフ・ウォーカーは100ドルなんてほしがってないよ。間違いない。 

MS: 
(笑)

VN:
君たちは以前Podcastで、業界にいてプロフェッショナルになってくると誰かをこき下ろしたりしなくなっていくって話をしてたよね。まあでも・・・君が言うことにも一理ある。今のところ皆が一様にBABYMETALをサポートしている。その背景にあるのは好奇心だよ。

MS:
メタルを否定しに現れたのではなく、メタルを理解した上で誠実に活動している事も理由だよね。

VN:
それに実際つまらなければ、みんなつまらないって言う。つまらない事やってれば糞だってすぐに言われてしまうだろう。だが事実、良い音楽で、ミュージシャンシップも良く、作曲も優れているし、見せ方やライブも良い。人々は良い物として認識したんだ。その目新しさと好奇心による結果だよ。

MS:
Anso(訳注: Heavy MontrealのレポートをPodcastでしていたライター)が伝えてくれた事で気に入ったのは、彼女達がステージで見せた事が、フェスでの他のバンドのパフォーマンスに影響を及ぼしていたということ。メタルを前進させる事の重要性についてね。これこそが大事な事で「フェスで演奏するならステップアップしなきゃならない」って示したんだ。

VN:
さらに言えるのは、あれはまだむき出しの状態のショーだってこと。君たちが見てるかどうかわからないけど、彼女達は武道館でもライブをやっていて・・・

MS:
俺は見たよ

VN:
演出がヤバいんだよ!ステージの下からせりあがってきて登場してきたり、照明も凄いし、寸劇もあったり。

MS:
バックバンドについては何かわかってる?彼らはどこからきたミュージシャンなのか。聴いてると彼らは「わかってる」感じだよね。

VN:
彼がバンドにいるのかはわからないけど、KOBAMETALって人がいて、作曲もしていて、指導的な立場にいるクリエイターだ。ギタリストはマーティーフリードマンのソロバンドのメンバーだよ。

MS:
君のローリングストーンの記事で読んだよ。あれとても良い記事だったね。

VN:
ありがとう!感謝するよ。まあ、そういう本物が入ってる。間違いなく正統なメタルミュージシャン達だ。

MS:
自分の中の一部がなぜか未だに拒絶しているんだ。理由はわからないけど・・・。これが20年前、アルバムが売れてツアーが成功して、みんなが経済的に潤っていた時代でもうまくいったと思う?BABYMETALのように純粋にセルアウトしたような存在を見て、
「あのドアが開いたぜ」ってな風に見ているとは?Avenged Sevenfoldについても言える事だけど。彼らもまあドアを開けたわけで。下らなくても、計画的にパッケージされた物によって流行がどこに存在するかを見せた。BABYMETALが影響を与えるのは、ライブ?音楽?それともビジネスモデル?

VN:
言えるのはBABYMETALが成り立ち得たのは日本人だからだという事。日本的な見た目、衣装、ダンスやそういった事だけでなく、それを成す核の部分でね。これはコピーできるもんじゃない。15歳の白人の女の子をステージにおいてもうまくはいかない。

MS:
そのとおりだね。

VN:
アメリカナイズされた音楽をやっていても「なんだこのゴミみたいな音楽は」ってなる。シーンに影響を及ぼすかといわれると僕にはわからない。僕にとっては孤立した存在のように思える。パクリユニットやフォローする存在は出てくるはずだけど、大きな流行になるとは思えないな。

MS:
Unlocking the Truthは「やべえ。俺らのシマが盗られちゃったよ。」ってなってるかな?

VN:
おそらくそうだろうね。それこそ僕が話している事のわかりやすい例だよ。Unlockng the Truthにまつわるストーリーは誰もが好むものだけれども、彼らが売れるかどうかはまた別の問題だ。そこから離れれば、曲はどうなるのか、優れたライブバンドなのかという問題が出てくる。ブルックリンの地下鉄で演奏してた3人の子供達ではなく、リアルなバンドとなった時にはね。

MS:
急がなきゃならないよね。もうすぐ高校生になってしまうから。アルバム早く出さなきゃまずいよね。カウントダウンははじまってるぞ!って。BABYMETALなら5年後でも3人のメンバーを変えて活動を続けることができる。写真を見るとあの子達すでに成長してきてるよね。

VN:
そうだね。2012年と比べると年を重ねているよ。メンバーチェンジも必要になるかもしれない。(笑)

MS:
BABYMETALのモデルではメンバーを変える事も受け入れられるよね。Slayerもその影響受けてるかもしんないね。

VN:
そのためのストーリーを作り上げればいいわけだからね。元々キツネの神様がどうのこうのってストーリーがあって・・・僕にはよくわかんないけど、まあそのキツネの話もみんな気に入ってるよ。

MS:
君が日本で2週間過ごしてみて、BABYMETALが何かという事についても理解が及んだと思うんだけど

VN:
マーティーフリードマンと一緒に過ごした事でわかったことがある。彼はなぜ日本に移住したのかという事について語っていて、主な理由は日本の文化、その中でもとりわけ音楽が理由だった。日本のポップミュージックは非常に複雑で、ほぼプログレとも言える。
音はポップスなのにそこに内包されているものは非常に複雑なんだ。そういった話から興味をもって、まずはマーティーが参加している曲から聴き始めた。これがポップスだとは信じがたいようなものだったよ。100人編成のシンフォニーの上でカラフルな宇宙服を着た
5人組の女の子が踊ってたりするのに、それでもポップスなんだ。「なんだこれ!?」ってね。自分にとってはポップミュージックの異なる次元への扉を開かれたかのようだった。日本のポップス産業から、BABYMETALのようなグループが産まれる理由が理解できたよ。

MS:
なぜ日本のポップスはそのような複雑さを必要としているんだろう?

VN:
自分はエキスパートではないからわからないけれども、実験をしたり、よりクールな事に取り組む自由さがあるとは感じたよ。アメリカのポップスにはまるでないものだ。

MS:
アメリカのポップスはより基礎的といえるだろうね。文化の違いで、それぞれに異なる方程式があるだけなのかもしれないけれども。

VN:
日本の歴史を追っていけば、何が原題のポップス産業に影響を及ぼしているのかもわかるんだろうけど、それに手を出すにはちょっと今は忙しすぎる(笑)

MS:
博士号とれちゃうな(笑)BABYMETALの今後も興味深いし、なんであろうとライブがどのようなものか直接体験したいとは思っている。でも会場の後ろのほうでカメラに映らない場所でね(笑)

VN:
なにいってんだよ!僕は何があろうとマジで最前列にいくけどね。日本からのファンが陣取ってるだろうけど、絶対できるだけステージの近くにいくよ。

MS: 
悪魔について叫ぶのがかまわないなら、俺がチョコレートについて叫ぶのも何も問題ない。

VN:
悪魔よりチョコレートの方がずっとメタルだよ。

MS:

1 件のコメント:

  1. 翻訳ありがとうございます~~!^^ノ
    好意的な記事で実に楽しい^^;

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