2019年7月18日木曜日

【KERRANG】BABYMETALを国際的スターにした10の節目とは



[副題] BABYMETALの誰にも止められない隆盛をチャート化 — YouTube上の珍品から世界的現象へ!
Paul Travers著

今やBABYMETALを知らぬ者はいない。君がFox God賛同者であろうと、その意図に困惑していたとしても、彼女達のスーパースターダムへの劇的な隆盛を無視する事は不可能だ。2010年に結成された(ああ。そんな昔のことなんだ。)Kawaiiメタラーズは今まで2枚のスタジオ・アルバムをリリースしており、世界をツアーし、数々の最大級のフェスで演奏し、YouTubeとSpotifyで何百万のストリーミングを獲得している。しかし・・・どうやって?BABYMETALのキャリアを確かなものとし、近代メタルの最もビッグなバンドの1つにした10の節目を振り返ろう。
1. SU-METALが呪われたコルセットに取り憑かれる
これはバンドにとって初めてのビデオではない。ド・キ・ド・キ☆ モーニング、いいね!によって、BABYMETALによるJ-popとメタルの見事な狂気的融合を世界に見せていたが、それら以上のものが現れたのだ。商業的にリリースされた初のノンスプリット盤シングル用に作られたこのビデオで、呪いのコルセットに取り憑かれたSU-METALは、ウインドミル・ヘドバンギャーーーー!!!!へと変性したのだ。リングの貞子のように見える恐ろしい人物の登場というJホラーオマージュも称賛に値する。



2. イギリスフェスを蹂躙
BABYMETALは2014年ソニスフィアにてイギリスで初めて姿を見せた。AlestormのパイレーツメタルとChas & Daveのイギリス下町ジジイに挟まれた彼女達は、懐疑的な観客達に当初は一過性のものと見られていた。しかし彼女達はそのような予想を打ち負かしたのだ。それは明らかな成功であった。巨大なピット、ウォールオブデス、アンコールを求める歓声が彼女達の勝利の行軍が続く事を明らかにしていた。その後、彼女達はレディング&リーズ、そして —2015年、Dragonforceとサプライズ登場した時を含めて— 記憶に残る2度のダウンロードフェスでもステージを急襲した。



3. セレブファンの獲得
ソニスフィアで大規模なイギリス初登場をして以降、バンドと一緒に写真撮影をする事を誰もが望んだ。彼女達とのスナップに、Slayer、DeftonesのフロントマンChino Moreno(AnthraxのJoey BelladonnaにPhotobomb*されてる!)、はてはダークで無愛想なCarcassのJeff Walkerまでが収まっている。検索してみれば、Judas Priest、Marilyn Manson、All Time Low、Ariana Grande、Lady Gaga — ArtRaveツアーへもBABYMETALを帯同させた — と彼女達の写真が見つけられるだろう。セレブファンにおいて、BABYMETALは異ジャンルを繫ぐ存在になっている。
※Photobomb: 他人のスナップ・記念写真に勝手に映り込む行為



4. 初のWembleyワンマンライブ
2016年4月、BABYMETALがWembleyワンマンを努めた時、彼女達はまだ17歳(SU-METAL)と16歳(YUIMETALとMOAMETAL)だった。10代、そしてイギリスデビューから2年以内なのだから、それは相当な軌跡だ。想像できるようにスペクタクルなライブで、廃墟となった聖堂をテーマにしていて、巨大なパイロも使用された。報道によれば、Wembleyでの1日のグッズ売上の記録を更新し、Live At Wembleyアルバムも生まれた。



5. Red Hot Chili Peppersのサポート
普通では考えられないチョイスかもしれないが、Red Hot Chili Peppersはスタジアム級のロック界の巨人として初めてBABYMETALをツアーに帯同させた。その2つのバンドはFuji Rockフェスで出会い、彼女達は舞台袖でレッチリが見ている事に本当に驚いたと語っていた。2016年、そのベテラン達をBABYMETALがThe Gatewayワールドツアーでサポート。ツアーにはイギリスも含まれており、ロンドンO2で2度のライブが行われた。

6. METALLICAそしてGUNS N' ROSESと大規模ライブで共演
レッチリが初だったかもしれないが、それで最後だったわけではなく、METALLICAもGUNS N' ROSESもBABYMETALをオープニングへ招待した。「私たちにとってMETALLICAは神様みたいなものです。」2017年、ソウルでのメタルレジェンドのオープニングの準備をする最中、SU-METALが夢中になって語っていた。事実、2013年Summer SonicフェスでのMETALLICAライブが、彼女達が初めて見たメタルライブだったのだ。2017年には再生したガンズのNot In This Lifetimeツアーの日本公演をサポートした。



7. 選びぬかれたゲスト
ゲストは量ではなく質である。Red Hot Chili Peppersとのツアーでのロンドン公演では、ドラマーのChad Smithが(完璧なKami Bandメイクアップとステージ衣装で)BABYMETALとステージ上で共演し、Judas PriestのPainkillerとBreaking THe Lawを演奏。そのメタルゴッド自身であるRob Halfordともアワードライブにて共演したが、最も大きなインパクト与えたのは2015年DownloadフェスでのDragonforceライブへのサプライズゲスト登場 — 厳密にいえば彼女達のDownloadフェス初登場 — だ。DragonforceのギタリストHerman LiとSam TotmanはRoad To Resistanceでギターを演奏していたが、この時はGimme Chocolate!!を演奏しDownloadの観客達を熱狂させた。


8. K!アワードへの登場
2015年、BABYMETALはKerrang! Spirit Of Independence賞を受賞。バンドの独自性があり、かつ革新的ビジョンを評価する為の賞は、それまで5年間も該当無しが続いていた。彼女達のジャンルを繋ぎ合わせるアプローチが、当初はメインストリームとジャンルのファンどちらにとっても当惑させるものであった事は疑いの余地もない。2016年にはBest Live Act賞を受賞したものの、ある意味ではSkindredのフロントマンBenji Webbeによる奇妙な司会ぶりと、その事で引き起こされたネット上の騒動によって影を落とす事にもなった。

9. スペクタクルなやり方で時代を終える
いつものBABYMETAL流のやり方で、バンドは1つのチャプターを閉じる。SU-METALの20歳(日本では成人となるマイルストーン)の誕生日を、Legend S: Baptism XXと名付けられた彼女の生まれ故郷である広島での巨大な2公演で祝った。観客全員が揃いのローブ、アミュレットとマスクを着用し、ライブ中ある時点で同時にそれが光る。巨大な狐の頭がアリーナの端から端まで動き、最後にはSU-METALが神格を継承する。これこそ誕生日祝いってものだ。


10. THE CHOSEN SEVEN時代
BABYMETALの新たな現在の時代へと入る。それは何か7つのメタルの魂があり、BABYMETALのダークな面があり、えっと・・・正直行って私たちはFox Godの物語で何が起きているのか完全に理解する事はできない。私たちが知っている事とは、BABYMETALが自身のレコードレーベルを立ち上げ、昨年リリースされた楽曲 — DistortionとStarlight — は、ダーク面に傾倒したものであって、Apocrypha: The Legend Of BABYMETALというグラフィックノベルも発売したという事実だ。私たちが今後に確信できるのは、BABYMETALには予想を裏切られるという事と、スペクタクルが当たり前に繰り広げられるという事だ。



3 件のコメント:

  1. 翻訳ありがとうございます。
    面白い記事でした。

    返信削除
  2. 毎回素晴らしい翻訳をありがとうございます
    Kerrang誌がBenji Webbe氏の行為に言及しているのがなんか面白いですね

    返信削除
  3. 翻訳ありがとうございます。
    毎回楽しく拝見しております。

    返信削除