2019年12月17日火曜日

【KERRANG!】世界を炎に包んだ50枚のアルバム


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KERRANG最新号の巻頭特集記事、METAL GALAXYも選出されています。
尚、特集タイトルの「炎」には、ネット炎上のニュアンスは含まれておりません。

BABYMETAL - METAL GALAXY



BABYMETALは、人間性の無益さについての内省的沈思を伴って再び現れる事は決してなかった。それでも、METAL GALAXYの純粋な「なんじゃこりゃ」の輝きは、新奇感をもたらしている。
 リード・シングル PA PA YA!!(タイ人ラッパーF.HEROをフィーチャリング)が6月に登場し、彼女たちが向かう方向性が、完全に示されたものだと考えていた。実際には、その表層の一部を知ったに過ぎなかったのだ。METAL GALAXYは、太陽風の中にエキセントリックさが幾分か紛れているようなものではなく、リスナーを別次元へと送り込む為のロケットの推進力を得た、J-METAL満載のカスタムビルドだ。その別次元は、嘘のように最大級に度を越した予想でさえ、軽々と上回ってくる。
 これは、一般的なルールというものが適応されないバンドによる、とんでもないサウンドだ。そのアルバム構成、そして彼女達のキャリア行程、どちらも型にハマったアプローチは適応されない。2018年のギタリストMikio Fujiokaの痛ましい死、そして(核となるラインナップの3分の1であった)YUIMETALとの別れは、構成人数が減ってしまったチームの計画を狂わせたかもしれず — もしくは、少なくとも減速させる事にはなった。しかし、それは不可抗力であり、沈滞させはしない。軌道から外れないように抵抗した事により、反抗的歓喜がレイヤーの中にあり、その事が原子力発電級の力を本アルバムの楽曲に与えている。
 今に至っても、METAL GALAXYを彩った、狂気の輝きたる要素のを、未だに全てふるいにかけられてはいない。そこには特別なスリルも見出だせる。Arch EnemyのボーカリストAlissa White-Gluzが、多動性のDistortionに荒さを加える為に登場する瞬間。テキサスのプログレッシブ・ロッカーPolyphiaのTim HensonとScott LePageが、ファンキーでナイスなBrand New Dayにヒネりを加える饗し。そして、SabatonのJoakim BrodenもOh!MAJINAIで登場し、度を超えたフォークメタルの、率直に言ってバカバカしいサビに力を加える。
 もちろん、陰気さが身に染み付いた者にとっては、この音楽的花火に頭痛を催す事になり、音楽的糖菓の過剰供給には、気分が悪くなるほどの甘さを感じる事になる。そうではない我々は、爆発する巨大ガス程に耳につくBABYMETALの音楽的成熟に歓喜する。この最も独創的バンドが、次にMetal Universeを征服する時に備えるのだ・・・

Ma-Metalさん情報提供ありがとうございました

2 件のコメント:

  1. いつも翻訳ありがとうございます(*´-`)

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  2. 本当にいつもありがとうございます。

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