多くの場合、ヘヴィーメタルとは原始的な雄叫び、ダークなテーマ、そしてこの世の終わりのような演奏や編曲を連想させるものだが、精錬された日本人アイドルバンドBABYMETALはその演奏や編曲のみを残し、他を全て省き、激しいバックミュージックに、ゲームから取り出したような快活なJ-popを融合させているのだ。不調和ではないにせよ、非現実的ともいえるその全体像のコントラストは、シアトリカルなガーリー・ゴスルックと完全に振付されたパフォーマンスによって完成され、その事がグループを国際的スポットライトの元へと押し出した。そしてメタル伝統主義者とニューカマー達を同等にファンへと転向させ続けている。これは、ジャンルという概念はせいぜいサジェストにしか過ぎないという、このデジタル時代にしか存在しえなかったと思える現象であり、そのサプライズ要素はこれからも続いていく。ニューアルバム「Metal Galaxy」のリリースに先駆け、BABYMETALは9月15日にTerminal5でパフォーマンスを行う。それはあなたがヘッドバンギングする最もキュートな音楽となるかもしれない。
Briana Younger著
ソース: https://www.newyorker.com/goings-on-about-town/night-life/babymetal
要諦を簡潔かつ分かりやすく紹介されていて、素晴らしいです。
返信削除「ジャンルという概念はせいぜいサジェストにしか過ぎない」という一文は、
本当にその通りだと思います・
さすが、NEW YORKER。イラストも記事の内容も洗練されてる。
返信削除自分はエディトリアルのアートディレクターなんですがイラストはちょっと。。充分上手いし特徴をよくつかんでるんだけど、なんかクールというか批評的なんですよね。ニューヨーカーらしいんだけどファン目線ではちょっと淋しい。あ、記事は完璧、アートや芸能のプロの文章だと思います。あと、翻訳ありがとう!
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