【Reddit】「僕のキツネバーサリー1周年」海外ファンがBABYMETALファンになった経緯

kikuchimoto_3
やあ 狐諸君！このタイトルから分かる通り、今日7月19日は僕の初のキツネバーサリー(これが公式な用語かどうかわからないけど、まあこれでいってみる)なんだ。1年前、僕の人生は変わり、狐の穴へと落ちていくことになった。だからBABYMETALファンになった経緯こそ初投稿として最適だと思ったんだ。

(今に至るまでの自分のストーリーを伝えられればおもしろいかなって思ったんだけど、君にとってどうでもいい事だったなら最後の段落まで飛ばしてくれていいし、全部無視してくれてもいいし、コメントだけ見てくれてもいいよ) (•‿•)

全ての始まりは2016年の夏。家族と僕は夏休みにカリフォルニアの親戚のところを尋ねてた。叔父のNoeの家に、叔父、Larry、それからIsaiah(彼の兄弟で僕のもう一人の叔父)と一緒にいたんだけど、家で座ってるのもつまんないなって事で映画を見ることにしたんだ。僕らはみんなアクション映画が好きだったから、Isaiahがチャッピー*を選んで、僕らみんなで見ることになった。良い映画だったし、僕自身が年を重ねたことで彼らと「絆」を感じられた初めての経験だったから、記憶に強く残ったんだ。
※チャッピー：「第９地区」監督作のSFロボットアクション映画。

ともかく、それから2年後の2018年夏に早送りしよう。その年もカリフォルニアでの夏休みを過ごしてから帰宅した夜、僕は時間を持て余してた。2016年の思い出へと立ち返り、もう一度チャッピーを見てみる事にしたんだけど、今回は役者に興味を惹かれた。彼らについていくらか調べてみると、Die Antwoord*というミュージシャンだって事で驚いた。興味深いと思ったので、その夜はD.A.についてYoutubeとかで「リサーチ」しつづけた。幾つかの曲が頭に残ったから、次の夜もミュージックビデオを見たりしてたら、Watch Mojoの「最も奇妙なバンド TOP10」っていう動画に出会ったんだ。D.A.がサムネに使われてたから、もちろんクリックした。
※Die Antwoord：南アフリカ出身Hip Hopユニット。先鋭的なラップアプローチ、トラックメイク、ビジュアルで時代に先駆けた。ラッパーのNinjaがBABYMETALへの賛辞を幾度もSNSやメディア通じて述べている。

すると・・・

約3分後、No.8のバンドが登場。誰だと思う？・・・その通り。それがBABYMETAL。ビデオを見終わると、その女の子達に興味をそそられていた。若いメタルヘッドな僕は、動画をもう一度見直す。そのセグメントは1分ほどだったけど、その1分間がもたらしたものといったら。その夜は一睡もせず、そのバンドについてチェックし続けた。YouTubeにあった主なミュージックビデオ(RoR、GC、いいね、DDM、Karate、ヘドバンギャー)、それから「○○へのセレブの反応」といったようなビデオも見た。

翌日も、またその曲やリアクションビデオの視聴に戻り、もっと探れるものがあるって気づいた。自分でもなんでSpotifyで曲を探そうってしなかったのかわからない。一旦、探してみるとアルバムを見つけることになり、そして驚嘆させられた。リリースしている全曲を文字通り好きになるバンドなんて、そうそう見つかるものじゃない。確かにアルバム2枚とDistortionしかなかったが、それでもだ。聴いた中では紅月とロンドをとりわけ気に入っていて、今でも僕の中でのTOP5に君臨してる。

YouTubeへと戻りライブ映像、ミュージックビデオ、インタビュー、リアクション、BABYMETALに関するもの何でも探し始めた。ついにはSUのコラージュを作って、自分の携帯のホームスクリーンに設定した。カヴァー演奏(Over the Futureとかそういうやつ)を見つけ、それぞれ全てステージセットや衣装が違うことに気づき、プロショットの映像が出てることに気づいた。それがYouTubeとかに無いから見れないって事にガッカリした。だからYouTubeにあるもので我慢する事にして、そこからは邦楽にゾッコンになったんだ。邦楽探求の旅へと向かい、他の優れたバンドやアーティスト(Band Maid、Silent Siren、Girlfriend等)を見つけ、邦楽だけで埋まった数々のプレイリストを作り、その中に必ずBABYMETALを入れていた。

BABYMETALの発起点やバンドの歴史についてはStarlightが出るまでは知ろうともしていなかった。でもその時に、この曲はMikio(RIP小神)への追悼だって事を知ったんだ。それから全員のことを掘り始め、歴史や、さくら学院について、そしてなぜYUIが辞めたのか等を知っていった。その事でBMの事が以前よりもっと好きになり、プロショットも探していくようになった。Dailymotionへのリンクを見つけたのが、武道館ライブだった。それからLegend 1997も見た。とんでもなく衝撃を受け、感心し、驚嘆し、その気持は言葉に表せないほどだった。これ以上のものなんて無いって気持ちだった。

それからこのRedditアカウントを作って、このサブグループにFox Day直前に登録した。素晴らしく、ナイスで、互助的で、ベストなコミュニティ＆ファンダムがある事に、これ以上にふさわしい言葉がないんだけど「嬉しく」思った。スプレッドシートを見つけて、そこから時間の限りをつかって全てを見るマラソンに入った。学校で、車内で、自宅で、見れる時にはどこでも。全てが素晴らしかった。あちらこちらでコメントもしたけど、横浜ライブで全てが爆発しはじめる時までは、これほどまでにアクティブではなかった。

その爆発的な興奮の一員であれた事が嬉しいし、BABYMETALがまだ世界征服に乗り出した事も嬉しい。初期数年を見逃した自分に与えられたセカンドチャンスのように思えた。そしてクレイジーな事に、僕はForumライブ(ほぼ間違いなく今年最大のライブ)に、全ての源となった叔父のNoeと行くんだ・・・全ての始まりは僕たちが彼の家でチャッピーを見たから。狐様のプラン通りかのように・・・

長文申し訳ない。でもこれで僕のストーリーが少しわかってもらえたと思う。これを語ることで、皆のキツネバーサリーやBABYMETALを見つけたストーリーを聞かせてもらえればと思ったんだ。ありがとう！ :)

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以下、Reddit民の反応 (一部抜粋)

MrC4nin3
俺が数ヶ月前にbabymetalにはまったきっかけと同じビデオだわ！(爆笑)

kikuchimoto_3 (スレ主)
クレイジーだよな？ 😂

davw8721
俺もそのビデオで最初ハマったんだ。 なぜかgwarのビデオを見てたから、おすすめに出てきたんだよね。

Kmudametal
俺のストーリーは君のとは多いに違っていて、もっと速かった。発見から「ハマった」に至るまでは48時間・・・そして72時間で、消費するものを全て消費してた。さくら学院時代を含むインタビュー、コンサート、リアクションビデオ、それから注文できるあらゆるものを注文してた。

それに発見から1ヶ月以内にはRed Hot Chili Peppersのオープニングで彼女達を見にいけた。運命に遊ばれているかのようだったよ。

正確な日付までは覚えてない。自分が狐の穴へと落ちていく様は、自分が1999から2018年まで管理していた1万人のメンバーがいるウェブサイトに記録されてる。発見して投稿した「一体なんだこりゃ」というスレッドから「俺はもうKmudaofishではなく、今日からはKmudametalだ」というスレッドまで。「これは変だ」から「これは最高だ」までが。発見したその日から、ライブを見た翌日までが記録されている。Red Hot Chili Peppersのライブは2017年4月21日。だから俺のキツネバーサリーは3月後半か4月頭だが、その事は重要じゃない。紀元前と共通紀元みたいなものだ。BBM(BABYMETAL以前)とABM(BABYMETAL以降)があるのみだ。

俺はBBM2年目だ。

AJH-METAL
「48時間」？このノロマが！ 😂 何度かここでも言ったけど、俺の場合はKarateでSUが最初のラインを歌いきる前にハマってた。ゲーム、セット、マッチ！🎾(今まで聴いた中で最も素晴らしい声で、これからもこれ以上はないだろう)

toolness122
俺も同じだ。KARATEで初めて知って、即効でハマった・・・本当に特別な何かを見つけたってわかったんだ。

Kmudametal
SUの声には聴いた者のセロトニンとドーパミン分泌を促す漸進的な特質、そして副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンの抑制効果があり、防衛本能の増大に繋がる。
あるいは・・・まさに魔法そのものなのかだ。:)

Bernd-Metal
俺は2015年5月29日からのファンだ。その日をなぜ覚えているのかを手短に話そう。

その1ヶ月前に「Youtubers react to BABYMETAL」動画がおすすめに出てきた。メタルで踊る赤ちゃんとか、ちっちゃいギターを持った赤ちゃんとか、そんなものを見たくもなかったから、しばらく無視してたんだ。

Youtubeが何度もすすめてくるから、ある日試してみた。見てみて、爆笑した。友達に送って、一緒になって笑った。それからその事は忘れてたんだ。そのメロディをずっと口ずさんでいたんだけどね。そのメロディがずっと残りつづけていた。もう一度試してみる事にして、全部のビデオを見てみた。「イジメ、ダメ、ゼッタイ」にやられたんだ。それにがっつり掴まれた。見つけられるもの全てを見て、睡眠の機会も逃すことになった。それからアルバムを探してAmazonをチェックした。あった。ちょうどその日に日本外でも発売されたんだ。2015年5月29日。これがお告げでないとしたなら、一体他の何が？

Trent Boyet
素晴らしいストーリーだ！Dailymotionの武道館プロショットは俺にとっても究極の原因だったよ。アルバムは充分OKだったけど、Dailymotionで武道館Black Nightに出会って、本当にぶっ飛ばされたんだ。それからロンドンForumでのライブが続き、そこからは落ちていく一方だった。Dailymotionからリッピングしたファイルの日付は2015年7月2日になってるから、4回目のキツネバーサリーを祝ったことになるな！

俺もLA Forumのチケットをとったけど、その日に仕事休めるかまだわかんないんだよな・・・mosh'sh pitで会えることを祈ってるぜ！

wkonay
15年前にギター演奏から引退した。ギターへの情熱を蘇らせる事を決意していた年老いた俺は、その年月の間に逃していたテクニックをYouTubeで学ぼうと決めていたんだ。最初のレッスンを見ている最中に、日本人の女の子がライブのステージで、笑顔の横に手を掲げてる動画に気づいた。気になってその動画をクリックしてみたんだ。それだった！CATCH ME IF YOU CANライブコンピレーション！その日以来ハマり続けている。今や生涯のBMファンで、今までで最もギターも上手く弾けている！BABYMETALありがとう！！！

cubervic
俺の場合の連鎖イベント
1. バイラルビデオ「When you're overqualified for the job」
2. にゃんごすたーチャンネル
3. にゃんごの紅月ドラムカバー
4. グーグルで「baby metal」検索
5. 今日に至るまで毎日Babymetalビデオ見るのが止まらず、アメリカツアーのチケットを3枚購入 :D

Homeworld2
俺たちの多くはYouTubeのおすすめリストに感謝すべきだよな。

自分が見るまでの間に、何度BabyMetalがリストアップされてたかわからないくらいだったけど、結果そのBabyMetalがナニモンか見てやろうかってなってたんだ・・・自分が本当に想像してたのは10歳の子がMetallica気取りでギターを弾いてるようなもんだった(爆笑)。その運命を決するクリックが、今まで想像もしたこともない、その存在すら考えたこともないようなものだとは思いもよらなかった。そしてその後は想像通り。
YouTubeよ、ありがとう・・・ :)

Rckn-Metal
コメントを見てると、みんなYouTubeで知ったみたいだね。
俺のストーリーはちょっと違う。
仕事を終えて、家に着き、犬の散歩に出かけ、それからlate nightショーを見ようとTVをつけた。Stephen ColbertがミュージックゲストとしてBABYMETALを迎えていた。

BABYMETAL？聴いたことないけど、メタルは好きだし、見てみるかってチェックしてみた。Gimme Chocolateが始まった。最初のリフいいなって思ってたら、彼女達がダンスをはじめた。頭を指さしながら、ヒップを振ってて・・・なんだこりゃ一体。そしてSUが歌い始める。これは良い。

次の日、職場で検索しはじめて、このRedditを見つけた。良いなと思ったが、そこでRob Zombieが彼女達を擁護しているのを見て「Robにとっても良いものなんだとしたら、俺にとっても充分に良いものに違いない」と思ったわけだ。
そしてこのサイトでシアトルの「Showbox SODO」で2016年7月12日にライブをするって事を見つけたんだ。でも既にソールドアウト。結果、俺は半休を取り、ライブへ行ってチケットを買った。その事で妻は怒り心頭だったよ。私が嫌いなものの為にそんなことまでして、ってね。

今年、僕たち夫婦はThe Forumとシアトルのライブ両方のチケットを手に入れてるよ。

ソース：https://www.reddit.com/r/BABYMETAL/comments/cf9xvf/my_first_kitsuversary_the_untold_story/

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訳者雑記

自分の「キツネバーサリー」は明確ではありませんが、初めてBABYMETALに触れたのは海外ニュースサイト経由で知ったドキモのMV。
その楽曲自体とプロダクションの過剰なほどのクオリティに驚愕しました。キャッチーな歌メロ。メタルへの強いリスペクト。作り込まれたトラックと手間のかかったミキシング。楽曲に強い感銘を受けると同時に、CDジャケットやライブ演出、そして「My First HEAVY METAL in TOKYO 2012」によるビジュアル戦略やマーケティングに本気を感じました。
それからは周囲に「ベビメタはアイドルとして海外でブレイクスルーを起こす」という話を熱くしていた記憶があります。
自分はヨーロッパを訪問する事が多々あり、現地でヴィジュアル系、アニメ、ゴス文化が相乗効果を与えあい、いかに人気を博しているかを十二分に知っていたので、そこにアイドル性を加えたBABYMETALは確実に成功すると信じ切っていましたが、音楽業界内の友人を含めて反応は「へー」程度の非常に薄いものに留まりました。
そのように熱を持って語る程にプロジェクトへの高い期待を持ちつつも、未だにファンではなく、音源だけを追う傍観者のようなスタンスでした。

その数年後、YouTubeのおすすめに出てきた「BABYMETAL WORLD TOUR 2014」のトレイラー。「やっと世界いくんだな」という軽い気持ちでクリックしたその動画でのライブに心底やられました。「BABYMETALは凄くなるよ」「アイドルの境界線が変わるよ」「海外で成功するのはPERFUMEじゃなくてBABYMETALだよ」と語っていた自分でしたが、既にここまで凄いライブやるようになってるんだ・・・と愕然とし、そこからあらゆる情報を掘り始め、BABYMETALファンへの道を歩み始めた直後にSonisphere参加がアナウンスされ・・・もう引き返せない状態へとなった次第です。

東京ドームあたりからBABYMETALによる海外の成功は業界内外で周知となり、当時熱く語りかけていた友人や知り合いから、「なんであの時点でみえてたの？」等と言われましたが、武道館ライブの短いティザーで自分が驚愕したことが証明するように、ここまでの進化と成功を予期できていたわけではありません。
ただただチームBABYMETALの信念と、グラウンドアップの時期から支えつづけていた国内ファンの成果であるとしか言いようがありません。
遅まきながらファンとなった自分の矮小な想像など、これからもBABYMETALは軽々と越えていくのだろうと信じています。