2019年7月11日木曜日
【DOWN THE FRONT】O2 Brixton Academyライブレビュー(日本語訳)
Gareth Endean著
Brixton Academyの外に集まる群衆を見渡し、最初に気づくことは典型的BABYMETALファンなど存在しないという事実だ。年齢層は極端な若年からオールドスクールなロックベテランまで幅広い。キュートなKawaiiスタイルの猫耳をつけた女の子達がいれば、お気に入りのダークなデスメタルバンドのTシャツを纏うメタル度最高潮の男たちもいる。BABYMETALの魅力は広大で熱烈だ。
[オープニングアクトレビュー中略]
そしてヘッドライナーが始まる。高い評価を集めたグラストンベリーでのライブを終えたばかりの彼女達が、楽しい時を過ごすために集まった観客の感謝の波が押し寄せる中ステージに立つ。まさに楽しい時を観客はこれから得るのである。
多くの意味でBABYMETALとは、メタルのあるべき姿に対するアンチテーゼである。いかにもキュートなルックス、振付されたダンスルーチン、そして精密に組み上げられたセットリスト。しかしJ-popと怒れるメタルの一体化は —とりわけライブにおいて— 圧倒的だ。そして観客はそれを拒絶しようなどとはせず、最初の曲から狂乱する。これらの楽曲に対して、立ちすくんで見ている事は殆ど不可能なのだから。そしてギミックの裏には途方もなく強靭なミュージシャンによる布陣が並ぶ。タイトで、速く、実に強烈にハードな演奏。
それら全てによって、観客一人一人の目には喜びに満ちた景色が映る。観客は抑制を脱ぎ捨て、徹底的に狂気的なライブを受け入れているのだ。バトルジャケットを身に着けた大の成人のメタラー達が十代の女の子のように踊り、十代の女の子達がDioに憑依されたかのようにデビルホーンを掲げる。
各曲間ではステージが暗くなり、バンドは消え、音楽が再びはじまり、期待が高まり、そしてライトが点き、シンクロナイズしたダンスムーブをもってして完成される衝撃的な曲で私たちは歓待される。ステージ効果も同様に構築され、スモークマシンが巨大な噴煙をステージ上に放たれ、パイロは炎を放ち、その間もダンスはステージ上でも、そしてステージ下でも続く。そして新曲の「PA PA YA!!」から「Gimme Chocolate」へと続き、観客はその全てを奪われていく。これ以上のものなんてないと思うと、「Karate」が始まり、メタルライブでは見たことがないほどに会場全体が跳ねるのだ。その壮大かつ滑稽な体験は誰もが必ず一度は味わってみるべきものだ。
彼女達が、まるでディズニー風といえるほどの優しい「The One」で落ち着かせると、観客からは携帯電話のトーチが掲げられる中でSu-Metalがソロで歌い、バンド演奏がそこに加わる。しかしスローな曲は長くは続かず、途切れなくそのまま完全なるメタルチューン「Road to Resistance」[訳注:原文ママ]へと繋がる。終演後の観客の歓喜は明白だ。ハグをするカップル、左右に振られる腕、掲げられたデビルホーン。大歓声の賛美に対し、BABYMETALは礼儀正しい感謝を伝えステージを降りる。会場全体が一致していた事とは。BABYMETALはヤバい。
BABYMETALとは:
Su-metal - リードボーカル
Moametal - リード&バッキングボーカル
Takayoshi Ohmura - ギター
Leda Cygnus - ギター
Isao Fujita - ギター
Boh - ベース
Hideki Aoyama - ドラム
ソース:https://www.downthefrontmedia.com/latest-live-reviews/2019/7/10/babymetal-amaranthe-sleep-token-brixton-academy-london-020719
良い翻訳サイト乙です
返信削除ありがとう!!何が書かれているのか、気になっていたので、スッキリしました。良い評論で嬉しいです。
返信削除何時も有り難う御座います!感謝しか有りません!m(_ _)m!
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