2014年11月21日金曜日
【PLANETMOSH】Babymetal – O2 Academy Brixton, London, 08/11/14
ラベル:
REVIEW: LIVE
2014年11月9日、PLANETMOSHに掲載されたライブレビュー。
コメント欄でリクエスト頂戴した翻訳です。
Elliot Leaver著
今夜のロンドンは濡れていた - 非常に。そして今夜Brixton Academyの外で行列をなしている間、ファンは傘をさしていたものの寒く哀れで、とりわけこのレビューを書いている者は会場までの道すがら曲がり角を間違え、どこに居るのかもわからぬまま、彼の胴を守る袖のないTシャツのみを着て激しい雨の中を走っていた。やっとの事でそこへ着いた時、売上が芳しくないという噂は全くもって正しくなかったと喜び知ることとなる; ライブは完売で5,000人の人々が入場と、今年最も議論を呼んだメタルバンドの2014年ヨーロッパ最終日の目撃者となる事、そしてどこか身体が乾き暖かい場所を待ち望んでいた...
その中にはある程度の好奇心からくる雰囲気もあった。サポートバンドがいない為、会場から開演までの2時間以上をただ待つ事になる。我らがヘッドライナーの引きに依り、人々はヨーロッパ中から集まっており、観客は異なる国籍からなるコスモポリタン達で、ケアベアの着ぐるみに身を包んだ男が皆にハグするようせまっていた。更に奇妙な事に、多くのIron Maidenの楽曲がPAから鳴らされていたにも関わらず、最も大きな合唱はDragon Forceの「Through the Fire and Flames」に対して起こった。間違いなしに、これは平均的なメタルコンサートではなく、その主たる理由は8時40分にもたらされた。
今に至るまでBABYMETALについて何も知らなかったのならば、真剣に遅れを取り戻す必要があるか、もしくはセルフタイトルアルバムが2月に発売されて以降、彼女達の作り上げたソーシャルメディア上の嵐をしっかりと逃れていた事を自画自賛すべきである。彼女達はこの地球が割れてしまわなかった事を喜ばしく思える程に素晴らしく意見を二分させたが、とりわけ今年のSonisphereにおいてヘッドライン級に集まった観客の前で演奏し、フェスのハイライトの一つとなった事で多くの人をファンへと転向させた。彼女達のスタイルと倫理面における意見の相違があるにせよ、3名のティーンエイジャーの女の子達はこのように感銘を与え、賞賛に値するプロフェッショナルさからなるライブを見せられるという事実がそこにある。BABYMETALの「生誕」を説明するオープニングビデオの後、ステージ下からトリオがせり上がり、直ちに「BABYMETAL DEATH」へとなだれ込んだ瞬間からピットに騒乱もたらした。Su-metal、Moa-metal、Yui-metalによる振りとダンスはシャープかつ素晴らしい; 彼女達のエネルギーとスタミナは卓越しており、たった1つの動きもビートやシンクロから外れる事はない。彼女達の後ろでは、バッキングを担当するKami Bandが技術的華麗さを見せ、彼らそれぞれもスポットライトを浴びる。同一の白いキモノに身を包み、複雑なソロをそれぞれに炸裂させ観客を一段上の熱狂へと導く。女の子達がそこで休みをとり、Su-Metalは独り「悪夢の輪舞曲」を歌い、そしてMoaとYuiが「4の歌」で一体となる。このパターンは「紅月」そして「おねだり大作戦」へと続く。重要なシングル「メギツネ」そしてYouTubeのスマッシュヒット「ギミチョコ!!」が自然と観客から大きな反応を集める。その観客達はそれら日本語のボーカルをどのように発音するのか知らないにも関わらず、出来得る限りに合唱し、「狐角」を掲げるのだ。(基本的にはメタルクラシックの\m/だが、親指を真ん中にし薬指を伸ばす - これについては詳しく後述)
素材としてたった1枚のアルバムしかない事を鑑み、パフォーマンスはそのレコードからどの曲が次に演奏されるだろうという期待に陥り、その事から次の曲の為に女の子達が準備を整える引き伸されたイントロ中に勢いが落ちる事にもなったが、同じ週に行われていたNew Yorkでのライブとセットリストが変更されていた事は良い事であった。「イジメ、ダメ、ゼッタイ」がメインセットのクローザーとなり、パイロ、スパーク、そしてビデオで促された巨大なWall of Deathが曲に伴う。そして「ヘドバンギャー!!」が唯一のアンコール曲となるだろうと皆が当然に決めてかかっていた中、しかしまだそれ以上のものがあった...
簡潔に説明すると「レジェンド」のストーリーラインとは、メタルマスターが「狐の神」にヘヴィーメタルによって世界を一つとするよう命じ、そうして狐の神が日本から3人の「メタルレジスタンス」を率いる女の子を選びBABYMETALを作り上げたという物だ。(それ故に悪魔の角の代わりに狐のサインとなる)Star Warsの素敵なパロディによって、今夜が「エピソードⅡ: メタルレジスタンス」の終わりとなった事が「ヘドバンギャー!!」前のビデオで説明された。そして最後のビデオが我々を「エピソードⅢ: 狐の神の黙示録」へと招く。そこからワールドプレミアとなる新曲へと導かれるのだ。「The One」と題されていると見受けられるその曲はパワーメタルアンセムと成り得る曲だ。充分な和声と「ウォーーーアーーー」は前述のDragonforceと接戦を演じるもので、エキサイティングなギミックの全てを用いて、BABYMETALが長期的に活動し、ニューアルバムのレコーディングに戻る事を示すものだった。来年の帰還を最後に約束し、大声での「See You!」をもって、観客の熱狂的な拍手の中、女の子達とKami Bandはステージを去った。今はすっかり身体も乾き暖かい。雨もあがっていた。
セットリスト
エピソードⅡイントロ
BABYMETAL DEATH
いいね!
ウ・キ・ウ・キ☆ミッドナイト
Kami Bandパフォーマンス
悪夢の輪舞曲
4の歌
Catch me if you can
紅月
おねだり大作戦
メギツネ
ド・キ・ド・キ☆モーニング
ギミチョコ!!
イジメ、ダメ、ゼッタイ
--アンコール--
エンドオブエピソードⅡ
ヘドバンギャー!!
エピソードⅢイントロ
The One
ソース: http://planetmosh.com/babymetal-o2-academy-brixton-london-081114/
2chで知ってから毎日チェックさせてもらってます。
返信削除ハイペースでの翻訳ありがとうございます。ムリして息切れしないようにしてね。
素晴らしい翻訳ありがとうございます。
返信削除あなたのおかげで毎日の楽しみが増えました!
小難しいイギリス人の文章を解かりやすく翻訳してくださってありがとうございます。
返信削除次回も楽しみにしております。
自分の英語力では、7割程度の理解がいいところ。
返信削除このサイトのおかげで、細かいにニュアンスにまで触れられて、大変ありがたいです。
無理されない程度の更新で結構ですから、タイムリーな情報を期待して待っています。
素晴らしいお仕事お疲れ様です!!!
返信削除ここが最近の一番の楽しみの場所となってます☆彡
本当にありがとうございます(*^^*)(^^* )(^* )(* )( *)( *^)( *^^)(*^^*)
回りくどい文章だがまとめると「ベビメタサイコー!」でいいのかな
返信削除とはいえ国内よりよっぽど海外の方がベビメタに真剣に向き合いしっかりとした記事を書いている
これが音楽を支える文化の差なんだろうか
ちょっと最後は悲しくなってしまった
圧巻の翻訳量
返信削除管理人さん有り難う